韓国で「激安SIM」を使う

使わなくなったauのISW11Mを韓国の激安SIMで使う

使わなくなったauのISW11Mを韓国の激安SIMで使う

◆韓国でも激安SIMがある
ところで、前のエントリーでは、自分のホームである日本国内での携帯電話・スマートフォンの料金を安くする方法について書いたが、韓国でもそのキーとなる「激安SIM」が少しずつ販売されるようになってきた。そこで、大学の学生に頼んで、韓国での「激安SIM」を買って使うことにした。業者は「tplus」という業者だ。ページは全部韓国語なので、韓国語のわかる人に手伝ってもらう必要がある。また、私の場合は韓国に銀行口座があるので、ここからの引き落としにすることにした。私は韓国で外国人なので、この銀行口座と「外国人登録番号」がつながっている必要がある。また、開通前に連絡ができる電話番号を持っている必要がある。これは、私の場合、友人にそばにいてもらって、その人の電話を使わせてもらうことになった。

◆購入はホームページで/その後のやりとりは電話で
まず、tplusのホームページでSIMカードの申し込みを行う。引き落とし銀行の口座番号などさまざまな項目を入れるのだが、特に問題はないだろう。ホームページに記入したら、電話で連絡が来るのを待つ。ここでは英語でのやり取りが可能なオペレーターに変わってくれるので、少し楽になる。で、外国人登録番号の数字のどこそこのX桁を言ってください、とか、生年月日は、お名前は、という質問に答え、OKとなる。このあいだ、業者側では私の銀行口座と外国人登録証などのチェックを行っている。このチェックに通らないと、当然、SIMカードが使えるには至らなくなる。なお、tplusの場合、外国人の場合はクレジットカードでの支払いはできないということだった。韓国のクレジットカードは、「国内向け」と「インターナショナル」があって、多くの韓国人は「国内向け」のものを使って、日常のショッピングなどにも使っている。日本で普通にクレジットカードを取得すると、インターナショナルカードになって、外国でもどこでも使えるが、韓国国内ではインターナショナルカードが使えない店舗も多い。

◆2日後にSIMカードが郵送で届く
その後、SIMカードが郵送で届くのだが、今回は私がどうやら不在のときに届いたらしく、近くのコンビニに置いてきました、ということだったので、コンビニまで取りに行った。日本に比べて、この宅配便のシステムはけっこういい加減なんだな、という感じで、コンビニの店員の人も、なんだか「えー?なんか届いてますか?って….これですか?」とか、自分の身分の証明書もなにもなしに渡してくれた。大丈夫か?とか思うが、とにかくSIMカードは手に入った。

◆支払額は?
SIMカードをスマートフォンに入れる前に、いったいいくらくらい料金がかかるのか?を調べて見る。
まず、初月にはSIMカードの代金がかかる。これはW5,500-(約550円)。
毎月の支払だが、最大限使って以下のような感じだ。とにかくデータ通信料が高い。

基本料金: W6,300-+TAX10%=W6,930-(700円)
通話料金: W2.4/sec.+TAX10% (1時間話したとして)=W9,504-(約960円)
SMS料金: W15/一回+TAX10% (100回として)=W1,650-(約170円)
DATA料金: 月間100MBまで無料。これを超えると、1MB:W51-+TAX10% (毎月3GBとして)=W162,690-
毎月合計(予想) =W180,774-(約1万8千円)

データ通信料金が100MBまでなら無料なので、その範囲内であれば初月で¥2,380-。次月からは、\1,830-、ということになる。大学周辺にいると、大学のものを含めて、無料で使えるWi-Fiが多いので、電話の回線経由のモバイルのデータ接続はよほど必要なときでないと切ってある。しかし、大都市の町中とか、バスセンターや駅、空港などでは無料のWi-Fiも非常に多く、ポケットにWi-FiをONにしてスマートフォンを入れておくと、知らないあいだに無料のWi-Fiに接続されてメールが来ている、なんてこともけっこうあったりするので、けっこうそれでもなんとなかる。

◆普通の人の携帯電料金は?
韓国のふつうの人の携帯電話料金はだいたい6千円くらいが多いようだ。ということは、この「激安SIM」はけっこう激安だ、ということになる。しかも韓国はE-Mailなどよりも、普通にSMSを使うことが多いうえ、上記のようにWi-Fi接続も多いため、これで十分、というところがある。

◆スマートフォンにSIMを入れてみる
ということで、SIMをスマートフォンに入れてみる。今回は、まず秋葉原で買ってきたHUAWEIの「U8800 Pro」ではなく、だいぶ前に使っていたauのISW11Mを使ってみた。このスマートフォンはデュアルコアでメモリも多く、それなりに重宝して使える機種だが、いわゆるSIMカードを使わない「ROM機種」だ。しかし、電池フタを開けると、そこにはなんと標準SIMソケットが見える。実は、SIMロックの解除コードを売っているサイトがあり、そこにIMEIなどの番号を入れると、SIMロックの解除コードを教えてくれるので、その番号を入れるとSIMロックの解除ができ、SIMカードが使えるようになる。ただし、このISW11MではもちろんLTEはできないので3Gだけだし、SIMが音声にも対応しているものでないと動かない(root化してあちこち書き換えるとできるようだが、かなり面倒くさい)ので注意が必要だ。
まずはなにも設定しないで、SIMカードを入れて電源を入れてみる。しばらくすると、SIMを認識したうえ、韓国の「SKtelecom」に接続し、電波強度インジケータが立って、SKtelecomの電波を捕まえたことがわかる。次に、モバイルのデータ通信の設定をする。実は音声とSMSだけであれば、この設定は必要ない。データ通信を一切しなければ、これ以降の設定は必要ない。外国にいてこの設定を行えば、ここまではほとんど設定するがない。自動的に必要な携帯電話会社の電波に接続し、音声とSMSだけは使えるようになる。

◆データ通信の設定をする
メールやWeb、Facebookとかtwitterをするためのデータ通信の設定は、「設定」→「無線とネットワークの設定」→「モバイルネットワーク」で行う。ここで「オペレータの選択」で「ネットワークの検索」を行い、今回使う「SKtelecom」を選択する。次に「アクセスポイント名」をタップするが、ここでは最初自動でなにも表示が出てこない。そこで、メニューキーを押すと「新しいAPN」というメニューが出るので、それをタッチして、新しいAPNの情報を書き込む。このAPNの各種情報は、SIMカードとともに送られてきた説明書に表示がある。これも記述は全部韓国語なので、Google翻訳なんかを使ってどこ項目がどれになるかを調べつつ、数値を入れる。APNの値を入力し終わったら、1つ上のメニューに「戻る」キーで戻り、「GSMデータを許可する」のチェックボックスをONにする。するとしばらくして上部のインジケータのところに「3G」のマークが表示され、データ通信がつながったことがわかる。もし表示されなければ、設定の数値が違うことが考えられるので、APNの設定に戻って数値を調べるとよい。

◆とは言うもののWi-Fiが便利
ということで、韓国で「激安SIM」にしてみたのだが、日本のいくつかのサービスとは違って、「データ通信が規定より多くなると、そのまま多額課金」になる、というところに気を付ける必要があり、学生などは特にWi-Fiなどを使うことが多いし、私もWi-Fi環境を使うことのほうが多い。モバイルネットワークを使ったデータ通信は「激安SIM」でもあまり安くないなぁ、という感じだからだ。

◆050plusアプリを導入
さいごに、ホームの日本との連絡に「050plus」のアプリを入れておく。当然Wi-Fiでの利用が多くなるわけだが、それでも入っているのといないのとでは大きな違いとなる。auやdocomo、Softbankなどの日本のキャリアの国際ローミングによる通話や通信の料金に比べ、韓国の激安SIM/MVNOの利用は、かなり安いのがわかるだろう。ちょっとした旅行など短期で行く場合はともかく、留学や仕事など長期になる場合は、こういった通信業者のSIMの利用が安くなることは言うまでもない。これで、私のISW11Mは、韓国国内からの電話連絡と日本国内からの電話連絡、そしてメールその他がすべて使えるようになった。

◆注意も必要
韓国に限らないが、日本を離れると多くのアジアの国はまだ危険も多い地域がけっこうある。韓国はその中でもかなり治安が良いほうだが、それでも気をつけるにこしたことはない。携帯電話を落としたときのために、SIMカードのロックをかけておいたほうがいい。そのとき、番号を間違えて入れると、SIMのアンロックができなくなるので、大変に難儀する。しかし、こういう場合のPUKコードが、tplusのカードの台紙に書いてあって、実際、この前はそれを使うはめになったことがあった。

「拡散希望」を書く愚か者の話

Facebookやtwitterでよく見るのは「拡散希望」というやつ。「みんなに知らせてね」ということだが、それが本当に全ての人に関係あるものかどうか、というと、そうではなかったりする。また、すべての人に知らせても、その場でそれを忘れる程度のものだったりする。商売で自分の商品を売るための「拡散希望」もあれば「こんなことが行われているなんて!」という憤りの「拡散希望」もある。こんなにいいものがあります、という「拡散希望」もある。

それはいいのだが、それを受ける側の身にもなってほしい。あまりに「拡散希望」が多すぎるから、結局その中から自分が興味のあるものだけ、拡散する意味があると自分で思うものだけを選んで自分の範囲で「拡散」する、ということになるのが普通だろう。だが、それが多いと、たとえ自分が興味があるものであろうと、必要があろうと、拡散なんてする暇はないよ、ということになっている、というのが現実。

「拡散希望」と書かれる、その情報を受ける側のことをなにも考えず、こういうことをするバカが後をたたない。「拡散希望」なんて書かなくても、「これはすごいや」と思えば、勝手にみんな拡散してくれるものだ。だから、必要なのは「拡散希望」という迷惑な一言を書くことはなく、勝手に拡散するような中身の情報を提供すること。そういう能力も知恵もないから、手軽に多くの人に知ってもらおう、という「拡散希望」が増える。怠惰が見えるんですよ。「拡散希望」なんて書くこと自身に。

だから、ぼくは中身がどんなものであろうが「拡散希望」と書いてあるものは絶対に拡散しないで、自分のところで留めておくことにしている。自分でも「拡散希望」なんて書いたことはない。

マスコミとネットが山本太郎を「田中正造」にした

「山本太郎騒ぎ」は、結局「山本太郎の周辺でdisってる連中の起こしている騒ぎそのものが」山本太郎をただの人から、田中正造にしている、という感じがする。山本太郎にとって、マスコミはなんにもせずに彼のことを宣伝してくれる、山本太郎にとってとても都合のよいメディアになったかのようだ。

田中正造の「義挙」は、その当時「法律を犯して行われた」ものだった。大日本帝国憲法の下にあった日本では彼の行動は「違法」だったわけだが、いま、その田中を悪く書いている人はどこにもない。その行動が、結果として世の中に認められている証だろう。むしろ、田中正造に責められた日本の政府が、結果として大きな政策転換を余儀なくされた。

山本太郎の「手紙」は、田中正造と同じように、現在の法律を犯しているかといえば、おそらく犯していない。1947年に日本の憲法が変わり、現在の日本国憲法下ではこういった行動も、そしてその手紙の中身も、法律的にはおそらく、全く問題はないだろう。内容は「請願」でさえなかった、というから、騒いだほうが負けるように仕組んである、と言っていい。

であれば、山本のやったことが「違法である」ことにするのは、すごくむずかしいうえ、もし無理やり「違法」とすれば、その周辺に様々な矛盾を引き起こすだろう。

この出来事全体を遠くから見れば、山本太郎のしたこと自身を、あわてて大きな問題にして、これをきっかけに彼を辞職させようと考えた人たちの全体が、山本太郎の手のひらの上で踊った、という感じがする。その効果は当然、狙われていたのだろうと思う。日本の政治とマスコミは非常に硬直化したシステムになってしまったので、逆に言えばこの程度のことで簡単に踊らされたのだ。もしもこの騒ぎで彼が議員辞職したとしても、その手紙の内容や彼の考えていることはどうあれ、彼はその「国会議員」という立場を最大限に使った、ということでは賞賛されていい。

日本の「Fukushima」「原発」「放射能」は、日本だけではなく、世界中から注目されていることなのであり、それは「日本軍の慰安婦問題」といったアジアローカルな問題以上の大きさを持っている。この視点を欠いているから、それがどのように世界から見られるのか、ということがマスコミもわかっていないのだろう。私は山本太郎と意見を同じくするものではないが、今回の「騒ぎ」は、彼の思い通りに、みんな騒いでくれた、ということになる。

山本太郎の今回の行動は、日本の国内ではなく、海外により大きな影響を与えるためのものだ。この山本太郎問題を大きく取り上げれば取り上げるほど、日本の原発問題は盛り上がっていくだけではなく、諸外国からの注目度もさらに上がることだろう。