新品スマートフォンが1万円という時代

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一昨年からスマートフォンをauからMVNOのSIMフリーのスマートフォンにしているが、中古のものを使ったり、けっこう機種選びには苦労していた。そのため、現在手元にあるいつでも稼働できるSIMフリーのスマートフォンは現在4台。そのうち、2台をとっかえひっかえSIMを入れなおして使っている。

いま、メインで使っているスマートフォンはfreetelというところの「priori2 LTE」だ。名前の通り、LTEが使え、もちろん3Gも使える。価格は本体買い切りで2万円を切るくらい。以前の機種の「priori2」は、LTEはできなくて3Gのみだが、価格は1万円前後。セールのときは1万円を切るときもある。もちろん、どちらも新品の税込みの価格であって、どちらも秋葉原のヨドバシカメラで購入した。家電量販店価格のもの、ということになる。

ディスプレイの解像度はいまどきFullHDではない。しかし、電池が小さくてもなかなか持つので、電池込みの重さも軽い。大きな画面のものはぼくは好まないので、小さくて軽いほうがいい。PCを一緒に持って出ればテザリングもできる。カメラも背面のカメラで500万画素だが、ぼくはカメラを別に持って歩くので、スマホではこれで充分だ。ワンセグもおサイフも無いのはiPhoneと一緒だが、自分の場合は、もともとあっても使わない機能だから、これで充分。本体価格が安いので、落としたり壊したりしても、あまりがっかり感がない、というのもいいところだろう、とは個人的に思う。

聞くところによれば、いまやインドでは日本円換算で5千円くらいのAndroidスマホもあるという。また、米国でも欧州でも、1万円前後の安いスマホが当たり前になりつつあるとのこと。スマホは道具であって、ステータスでも贅沢品でもなんでもない、という時代に入ったのだ。

水は高いところか低いところに流れる。同じことが出来る道具であれば、高いものではなく、より安いものが売れる。当たり前のことといえば、当たり前だ。スマートフォンを使う側から言えば、これが当たり前の時代になったのだ。

 

MVNO時代のLINEの使い回し

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家族との連絡にLINEを使っているのだが、LINEは基本的に端末ごとに認証をして、1つのIDだとその端末だけで1つのIDが使えるが、2つのIDは使えない、複数の端末で同時に使えない、という仕様になっている。認証を基本的に電話番号で行うため、GoogleやFacebookのように、複数の端末に同時にインストールして同時に使う、というやり方ができない。だから、MVNOの格安SIMを毎日、というか毎時間のようにあちこちの端末に挿しなおすと、その都度、SIMを挿している端末でLINEの認証をしなければならず、非常に煩わしい。

Googleの認証やFacebookの認証はそういうことはなく、複数の端末で問題なく同時に使えるので、大変に便利だ。これはグローバル化には必須のことだろう。IP電話も問題なく複数の端末で同一IDのものが使える。LINEだけが使えないのだ(カカオトークも同じのようではある)。

私はいつも用途に応じて3台の端末を使っているので、その端末のあいだでSIMの差し替えを頻繁に行う。LINEもその都度、面倒ではあるけれども、端末ごとにFacebook認証をしている。しかし、昨日はちょっと様子が違い、その一台の端末にSIMを入れて、LINEの認証をしようとしたら、それ以降、全くLINEが認証をしてくれなくなってしまった。しかも、その端末が一番使用頻度の高いビジネスで使う端末だから(ビジネスに使う端末でも家族との連絡が取れるようにしておく必要がある)、非常に困った。つまり、LINEは、頻繁にSIMを複数の端末で差し替える、というMVNO時代に即した認証機構になっていない。つまり、1つの端末を買うと、それを2年縛りで2年間ずっと使う、というような、そういう使い方ではない人には、LINEは全く使えないことになる。つまり、日本で流行りはじめたMVNOのSIMでのLINE利用はできないわけではないが、いろいろ制限や煩わしさが伴う、ということだ。

ネットの情報によれば、LINEは韓国企業で韓国の技術者が作ったものだ、とのことだ。私はこの2月まで2年間、韓国の大学で仕事をしていたから、韓国の事情はよくわかる。韓国では、日本で言えば5年以上前のモバイル事情なので、音声電話が基本で、SMSがメッセージ通信手段として当たり前のもの。だから、日本の今の時代のようにMVNOが流行りはじめ、音声やSMSのできないSIMが当たり前、というIP通信中心の環境には合わないのだ。

韓国では銀行の口座の様々な手続きが終了すると、SMSでメッセージを送ってくれたりするなど、社会インフラとしてSMSが浸透している。しかし、日本ではSMSは補助的に使われる事が多く、IP通信が中心だ。これは米国でも同じだ。しかし、韓国や中国、そのほかのアジア圏の多くの国ではいまだに既存の携帯電話網を使ったSMSがメッセージ通信の主流なのだ。やはり韓国もモバイル通信の面では開発途上国、というカテゴリになってしまうのかもしれない。

ということで、「韓国製」のLINEは、その初期の認証にSMSを使う。当たり前のように使うのだが、それができないIPのみのWi-Fiタブレットなどのことは全く考えられていない、といって良いだろう。

私の場合、普段日本では2台、ときには4台の端末のあいだを、SIMカードを一日に何度も挿しなおして使いまわす。しかもSIMは音声やSMSがもともと使えないものなので、LINEの認証はFacebook認証を使っているのだが、それでも3台めの端末がこのまえ認証トラブルになり、それ以降LINEは使えなくなってしまった。

SMSや音声の電話は国境を超えることができないため、私のように日本を離れてあちこち行く人間にはLINEはほとんど役に立たない。このところ、日本にいることが多くなったのだが、それでも、日本のモバイル通信環境にはあわない。まぁ、これは会社のポリシーなのでしょうがない面もあるが、それにしても、困ったことではある。

LINEのグローバル化は、明らかにFacebookやGoogleに遅れている。

実際、LINEを格安SIMで使うときは、(1)格安SIMを「SMSつき」のものを買っておき、(2)LINEでメールアドレス登録をしておくと、SIMや電話機が変わっても、LINEの友達リストを自動的に引き継ぐことができる。最近はSMSつきの格安SIMも安くなってきたので、それを使うのが良いだろう。