Windows10 Creators Update は嬉しくない

YOKOHAMA

Windows10の場合、WindowsUpdateで全くPCが使えない状況が1時間とか続くんですよね。これ、なんとかならないものか。仕事は滞るし、会議中にされた日にゃなにもできないし、客先の会議が終わって席に帰ろうとしてPCを閉じようとすると、Updateの再起動とかって、ありえない。ここ数年で、悲しいことに、Microsoftへの自分的な好感度はかなり下がった。加えて、今日月曜日は月末だ。これでPCが使えなくなったらどうするんだ、という不安もあるだけじゃなく、Updateの時間中はPCが使えない。一瞬でも速く仕事を終わらせたい、というこの月末である。Microsoftに仕事を邪魔された、という感じを持つ人は多いだろう。

私の場合は、仕方なく、UbuntuのSSDとWindows10のSSDを、とっかえひっかえ使っている。デスクトップもそうしていたのだが、最近はUbuntu/Linuxばかり起動することが多くなった。

1990年代であれば、PCは珍しいもので、使うこと自身が楽しい時代だった。Windowsを使いこなすことが誇らしい、みたいなところもあった。この時代のWindows の Updateはインターネットも全員が使っているわけではなくて、当然少なかったから、「最新版になるんだ!」というワクワク感がなににも勝った。

しかし、今は全ての人がPCを使う時代だ。OSは当たり前の仕事のプラットフォームであって、それ以外ではない。止まらず、安全に、素早く動いてくれれば、それでいい。新しい機能があっても、それははほとんど使わない。そんなことはどうでもいいのだ。趣味ではなく、仕事で使っているからだ。

Microsoftもまた、時代を読み違えているような、そういうことがあるんじゃないだろうか?今はPCは文房具であり、必需品であり、途切れなく安定して動くことが一番の価値である。新しい機能はすでにOSの価値ではない。

 


オープンソースの時代が始まったんだが。。。

Shinjuku/Tokyo

いやもう、とっくに「オープンソースソフトウエア(OSS)」をベースにして、全てのソフトウエアが作られる時代が2年くらい前からやってきていると思うんだが、いまだに、オープンソースで実際にシステムをどう作るかとか、ソフトウエアのライセンスの問題はどうするのか?とか、そういうまともな話が一向に出てこない。これは日本とか韓国ではけっこうあって、未だに旧来のソフトウエアの作り方の話ばかりしている「おじいさん」が多い。「多い」が、「ないわけではない」という感じではあるが、その程度だ。日本では。

実際、世界のソフトウエアは、オープンソースのソフトウエアを開いてみると、そのオープンソースのソフトウエアそのものが、他のオープンソースのソフトウエアの集合でできている、なんてのも当たり前になってきた。日本はふた時代くらい遅れているところが非常に多い。ものによっては、一行もソフトウエアを書くことなく、システムができあがる、ってこともある。それに抵抗のある人も多いんだとは思うけれども、それで生産性をあげなければ、なんのためのソフトウエアかわからないじゃないですか。

そういうOSS based OSSのソフトウエアのコードをGithubから持ってくると、ベースとなった様々なOSSの様々なライセンスの条文がダンゴになっていっぱい出てくる。これは一応は全て読んでおいて、訴訟などのリスク回避を行う、なんてのも、当たり前のことになってきた。世界ではね。

いまや、ソフトウエア開発はOSSなしで考えることはできない。それをしないと、世界の水準に追いつかない。加えて、ハードウエアはすべてコモディティ化した。これからはソフトウエアが中心となる。そういう世界がここにある。だからこそ、超安価になったIoTとかがもてはやされているのであって、それは単なる流行ではないし、キーワードでさえない。それが当たり前だから、そうなったに過ぎない。だから、IoTでもセキュリティでも、OSSをベースにしたものだけが生き残る。そういう時代がここにあるのだ。

逆に言えば、OSSを知らない企業やITエンジニアは生き残れない。そういう時代に変わったのだ。

 


USB充電器の記事はいい加減なものが多い

Shinjuku NS building

ネットの情報にはいい加減なものや、思い入れがありすぎて、結果として不正確になってしまうものなど、様々な「トンデモ記事」を見ることが多くなった。さすがに、「まとめサイト」の酷さにはあきれていたが、この記事もさらにひどい記事に仕上がっている。まず、電気屋として驚いたのが、「4つのポートのどこに接続しても、1700mA」とある記述。見れば、充電器の容量は合計40W。ということは、4ポートあるものの、合計で取り出せる電流は8A。1700mAx4=6.8Aで、余裕で4ポートとも取り出せるのは、まぁ、当たり前といえば当たり前のことだ。しかしながら、タブレットなどに必要な電流容量はだいたい2.2A(最大)だから、これを4つつけると、8.8Aとなって、この充電器の容量をオーバーしてしまう。3つまではなんとかいける。

また、測定中の充電器本体の温度測定なども欠かせない。充電で家を火事にするわけにもいかないし、という測定などもしておくべきだっただろう、と思うのだが。

しかし、この記事には「測定しました」とか書いてあるのに、測定結果の図も表もない。アマチュアの同種のブログサイトでさえ、測定結果をちゃんと図とか表にして証拠をきちんと見せているのに、この記事にはそういうものは一切ない。

また、充電器の急速充電のやり方とかにはいろいろあって、特にAndroidの場合の急速充電は、USBの接続にも違いがあるんだが、そういう知識はこの記事を書いた人には一切無いみたいだ。容量だけでいろいろな判断をしているのは、なんかいただけないなぁ、というものがどうしても残る。

USBの多ポート充電器は、まずは容量を見るのは当たり前なのだが、最近は5Vだけでなく、ちょっと電圧の高い5.2Vなどというものもあって、なかなかおもしろい。この前買ったASUSのスマートフォンの充電器が5.2Vが出力の定格で、実際に調べて見ると、たしかにその電圧が出ている。だからといって、充電が速くなる、なんてことはあまりない。USB充電器とは充電器ではなく、あくまで5Vの定電圧電源装置であって、実際の充電回路はスマホやタブレットの中にあるからだ。

あと、充電器の性能を左右するものには、ケーブルそのものの質や長さ、そしてそれ以上に、USBのコネクタのところでの接触抵抗などがある。そこまでちゃんと測定した記事はほとんど見ない。この種のライターの質の低下がわかる。

実際、こういった電源の測定だけでも簡単なものではなく、いろいろ測定器を用意し、まともな測定を行うには、けっこうお金も時間もかかる。USBのソケットだけでも数種類用意するなどの気配りも重要だし、何度か抜き刺ししているうちに、接触抵抗が変わることもあって、被見物の充電器も1種類のものを1つだけ用意して測定、というわけにもいかない。この手の原稿料の馬鹿安いお手軽サイトには、正直なところ、「暮らしの手帳」のようなきめ細かな測定はまず無理だろう。

 


「うちは会社ですけど人間はいません」

東京都庁

経営というものは、定型はないものの、詰まるところお金の問題に行き着く。お金は数字だ。たとえば、自動車の製造業を考えると、部品工場から送られてくる部品を仕入れて、それを組み立てて「自動車」という、より付加価値の高い商品を作って、部品代と製造にかかる人件費以上の値段(それに加えて場所代とか光熱費とかの諸経費はあるわけだが)で売れば利益が出る。ということは、製造はロボットで行い、仕入れのトラックは部品代工場から自動運転車で持ってきて、。。。という完全な無人工場を作ることができるだろう。

経営も人をマネジメントする、ということがだんだん少なくなってくれば、さいごに経営者が必要とする「人」は、コンピュータのシステムを動かす技術者だけになる。さらに経営者もコンピュータで大丈夫、ということになるかもしれない。実際、ある意味数字を扱えば良いだけの、株式トレーディングなどは既に大幅な人員削減が行われているのが現実だ。銀行では融資をする係も絶賛劇減である。そうなると、企業のモラルがどうした、などということはもう意味がなくなる。

ドラッカーがどうのこうのといった話も過去のものになるだろう。そのほうが儲かるからだ。私たちコンピュータ技術者はそういう社会を作っている、と言っていい。人間にとって、「働く」ということそのものの意味も変わってくるはずだし、経営者というものの意味も全く変わるだろう。

「人を大切にする経営?うちには人はいませんよ。社長以外。その社長も来年はコンピュータにすることになってますがね」

ということになるだろう。松下幸之助もドラッカーも必要ない時代が目の前にある。「経営学」も無用のものになる可能性もあるかもしれない。

となると、そういう時代の最強の経営者というのは、IT技術を熟知した経営者ということになる。概要とかの理解ではなく、自分でシステムを構築でき、自分でシステムを運用できる技術を持つ経営者が最強の経営者となるだろう。企業の意味も変わってくるに違いない。

そういう時代になると、企業、経営者、経営者、社員、などの意味が全く変わるだけでなく、社会も完全に変わっっていかざるをえない。さて、そういう世の中は、案外早く来るのではないかと、私たちは思っているのだが。

 


USB-Cのトラブル

新宿西口公園

最近はUSBの充電と言っても、USB-Cでの充電ができる機種も、様々出てきたようだ。USB-Cの特徴はAppleのLightningなどとおなじで、裏表の区別なくジャックを挿すことができる、というのが最大の特徴だが、一方で、未だに規格が複雑なため、USB-Bの時代のもののように、「買ってきてつなげば動く」という簡単さが失われ、あちこちに規格には適合しているものの、例外的なものもあって、「充電できない」「機器が熱くなる」などのトラブルはいまだに多い。

USB-Cを使った機器は、その機器に付属している充電器やケーブルなどの純正品を使うのが基本だ。

一方、Apple独自のLightningの場合は、Apple社の製品やApple社が認証した製品しか使えないばかりでなく、認証品以外のケーブルなどは、OSのアップデートなどで使えなくなることもある。これも「機器に付属している純正品」のみが安心して使える、ということになる。

ということで、この記事執筆時点で、市販品でも安心して使える「スマートフォン・タブレットの充電器」は、従来からのUSB-Bタイプとならざるを得ない。

主にApple製ではないタブレットやスマートフォン向けのUSB-Bタイプの充電器やケーブルであれば、ここまででいろいろ書いてきた記事の細かい現状はあるものの、市販品でも基本的には安心して使える。

まぁ、そういうのもあって、ぼくはAndroidのスマホやタブレットを主に使っているのだが。

 


Amazonの時代の終わり

Shijuku

あちこちから、Amazonにたのんだ荷物が届かない、これまでできていた追跡もできない、という苦情が聞こえてくる。なにが起きているのかというと、Amazonが使っていたヤマト運輸(ヤマトの前は佐川だった時代もあった)がAmazonの物流業者を降り、Amazonが弱小の物流業者をかき集めて使うようになって、物流のトレースもできなくなった、というだけではなく、何日たってもモノが届かない、などの被害が増えている、というのだ。

日本でのAmazonの最大の間違いは「カネをかけてシステムを作ればモノもヒトも作った通りに必ず動く」という「信用」は破られることがある、ということに気が付かなかったことだろう。日本では官僚や政治家からして「信用」はなくなってきたのが昨今だ。彼らの言うことと後でやることが違うのは、この短い期間にほとんど当たり前の事実となった。ただし、その状況があまりに短期間で変化したため、巨大なAmazonはその速さについていけなかった。この短期間に起きたことは、「物流業者」という「通販の命綱」の元となる「信用」のコストが飛躍的に上がったことだ。この短期間のコスト増に、Amazonは耐えることができなかったし、おそらくAmazonの担当者は考えることもできなかっただろう。いや、それが担当者の言い訳になっていることだろう。

よく出来たシステムは「信用」が元にあって、その基礎の上にできている。「信用」とは「言葉での約束を現実にすること」である。信用の崩壊とは「言葉での約束と現実が違う」ことだ。そして「信用の創造」に多額のコストがかかる以上、「信用の利用」にも、大きなコストがかかる。

しかも、今回の「物流信用クライシス」は非常に短期間で起きた。そのため、コストの算出もシステムの変更適用もできなかったのだ。なによりも現場の担当者がこの速い変化の認識ができず、それについていけなかった。もちろん、ベゾスにしてみれば、そんな担当者は速く組織内から駆逐する必要がある、と考えているだろう。

当事者の物流業者はAmazonがそのコストを出さないとなると、非常に短期間でAmazonを見限った。ヤマトがAmazonを見限ったのであって、Amazonがヤマトを切ったのではない、と、私は想像している。ヤマトとすれば、この非常に短期間で起きた状況の変化に対応するためのコスト増があったが、それをAmazon(の担当者)は理解すらできなかった。ヤマトにすれば、Amazonは時代の変化についていけないノロノロとした愚鈍な客。パートナーにすると、命さえ失いかねない、と判断したのだろう、と想像する。

どんなに机上でよく練られたシステムでも、時代の変化についていけなければ崩壊する。崩壊すればシステムの意味はない。物流が信用できないところで通販は伸びない。

Amazonを超える業者を作るのは、今がチャンスである。状況が変化した。この変化する状況に迅速に対処し、「Amazonよりもお金はかかるけど、確実です」という売り文句を作ることができれば、そこに客もつくだろう。

おそらく、現在のAmazonの組織は状況の急激な変化を捉え、その変化に応じた時間で組織を変えていく力がなかったのだろう。「一人勝ち」の「おごり」もあったのかもしれない。

予言しておこう。世界の次の時代は「一人勝ち」が崩壊していく時代である。「一人勝ち」には「おごり」が生じるのが世の常である。「おごれるもの久しからず」。それは人間社会の歴史が証明している。なぜそういうことが起きるのかといえば、人間は愚かな生き物だから、大きな権力やお金を持つと、それが他人との関係で出来ていることを忘れてしまうからだ。よって、いま、最高の強者は次の時代の敗者になる。

自分も人間も愚かな生き物だ。

と、愚かな生き物の一人である私は、秋葉原まで交通費をかけて電子パーツやコンピュータを買いにいくのだ。Amazonでそういうものを買ったのは、これまで1年に多くても数回しかない。

 


サイバー戦争が始まった(6) サイバー戦争の犬たち – I3の登場

東京都庁入り口

※本記事はフィクションです。事実ではありません。

【インターネットの中のインターネット – I3の誕生】
民間のサイバーセキュリティプロジェクトも始動を始めた。新宿御苑前の古いマンション。来年には建て替えで出ていかなければならない、ちょっと古めのマンションのその一室に、日本の俊英のプログラマ、SEが集まった。その数はたった8人。この8人のチーム。どいつもこいつも一癖も二癖もある連中ではあるし、もう年齢も50歳代後半から60歳代のやつまでいる。いまだにハッカーなのだ。が、みなインターネットが始まったその時点からの深い知識と人脈はおそらく世界でも屈指のものを持っている。「日本のサイバーセキュリティをなんとかしなければならない」彼らの思いは一つだった。「ぼくらも歳とったよな」というつぶやきが誰からともなく漏れるが、まぁ、人間、年齢だけは仕方がない。インターネットというと若い人のもののように思うが、実は、基礎からのしっかりした技術を持っているのは、日本ではほとんどこの年代に限られる。というのは、日本ではインターネットのしっかりした基礎などを教えるところがほとんどないからだ。加えて、それから後の世代は日本が貧乏になる一方の「失われた20年」しか知らない。技術者に多額の投資ができない時代に、今の若い技術者は生まれている。その他にもいろいろな理由があるが、要するに今の日本の若いインターネット系の技術者は、世界的に見ても低水準である、ということだ。

ここに集う、外見は少々くたびれた、一癖もふた癖もある「高齢」技術者はみな筋金入りだ。ハードウエア、アナログ回路、ソフトウエアから最新の情報まで常に世界をウォッチしている。加えて、長い経験から、金融工学などの知識もあるやつもいる。しかし、今の日本では行くところがなかなかないのだ。

そして、衆議一致したその結論。「インターネットの中のインターネットを作る」「現実のインターネットと新しいインターネットの途中には、厳しいセキュリティのゲートウェイを入れる、というアイデアだった。このアイデアであれば、これまで多額の投資をしてきて人員も多く抱えている日本のインターネットをそのまま使え、一番コストがかからないやり方で、日本のインターネットを「ハリネズミ」にできる。

中世欧州の都市間の戦争の時代には、都市を城壁で囲む、という発想があったが、それに似ている。現実世界の模倣のようにも見え、専門家ではない人たちにもわかりやすく、受け入れやすく、かつコストがかからない。まさに、長年の経験で得た知見をフルに使った「年長者ハッカー」の発想の勝利だった。

【I3の基本は1日でできた】
会議が終わると、みんなそれぞれの居場所に散り散りになった。その会議のあった日の夜には、基本的なプロトタイプが出来上がり、ネット上での議論を経て、翌朝には最初のバージョンがリリースされた。仕組みはかつてあった「tor」の仕組みに似ている。途中の通信は暗号化されているが、その出入り口では普通の通信に戻る。しかしながら、その「インターネットの中のインターネット(それは、Internet in Internet – I3と呼ばれた)」にアクセスするには、多くのセキュリティ・ゲートを通る必要がある。そして、外部からの攻撃には鉄壁のセキュリティを確保する。

そしてI3の最初の公的リリースができたとき、そのハッカー集団は自分たちに名前を付けた。「I3 Hackers」。この集団がさらに多くのリリースを作り、それを採用する個人や企業はうなぎのぼりに増えていった。リリースから3年。日本中のネット環境はすべてI3に移行が完了。このときに、政府の「サイバー・ハリネズミの完成宣言」が出たのだった。日本のインターネットはI3で守られることになり、米国や欧州でも「I3-USA」「I3-EU」が動き始めた。日本のみならず、世界各国にサイバー攻撃をかけていたC国だけが国内のインターネットにリアルなインターネットの仕組みをそのまま使っており、C国だけがI3のサークルから締め出されることになった。I3はサイバー攻撃の脅威から世界を救ったのだ。

日本の各企業、政府機関などのハードウエア、ソフトウエアの調達はすべてI3対応が基本となった。

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