「格安SIM(MVNO)」の基礎知識

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いろいろな方に、「格安SIMっていいですよ。なにせ毎月のスマホの通信料金が7千円かかっていたのが、2千円になりました」ということをお話すると、「それはいい!是非!」って話になるのだが、そもそも「SIM」ってなんですか?という話になることが多い。そこで、現在のスマホ(や携帯電話)のSIMとはなにか、ということを書いて見よう。

●SIMは「契約の証明書」:
まず、現代のスマホでは、データ通信が行われている。スマホと基地局のあいだ、基地局とdocomo/au/SoftBankなどの中央の交換機のあいだ、ともにだ。そのとき、不正な電波で割り込むことができないようにしなければならないし、また、課金を各スマホの所有者ごとに認識しないといけない。そこで、スマホの中には、通常は「SIMカード」という契約情報がICに書き込まれた、小さなICカードを入れてあり、この情報を読んで、スマホと基地局-中央の交換機の通信が行われて、そのスマホが通信ができるようになっている。つまり「SIMカード」に契約が書かれている。docomoやSoftBankでは、新機種を買ったときや他人の使っていた中古のスマホを買ったとき、今まで自分が使っていたスマホからSIMカードを抜き取って、新しいスマホに抜き取ったSIMカードを入れると、それまでの古いスマホから新しいスマホに契約が移るので、問題なく新しいスマホで電話やデータ通信ができるようになる。

●SIMを入れ替えると3種類の通信ができる:
このSIMに書かれている契約情報を元に、スマホを使うと、電話回線経由で「(1)電話」「(2)SMS(ショートメッセージ)」「(3)データ通信」ができるようになる。(3)のデータ通信は、Webを見たり、Facebookやtwitterをやったり、LINEをやっったりするのに使われる。(1)は音声の電話なので、説明の必要はないだろう。わかりにくいのは(2)だ。これは、音声の電話の回線を使って、短いメッセージのやり取りをするためのデータ通信だ。つまり、SMSとは「Short Message Service」の略だ。つまり、SIMに書かれている契約情報は、この3つの通信が対象になっている。実は(2)のSMSは余り使われることはないが、LINEなどの「認証」で使われることがあり、特にLINEを使っている人には必須である。

●だから、SIMとWi-Fiは関係ない:
よく聞かれるのは「Wi-Fi(無線LAN)はSIMと関係ないのですか?」という質問だ。簡単に答えをいえば、「関係ない」ということになる。Wi-Fiでの通信は、SIMで通信をするときの「(3)データ通信」のみを、家庭や会社で使われているWi-Fi(無線LAN)で行うものだ。もちろん、最近よく使われるようになった「公衆無線LAN」も同じだ。しかし、スマホでの通信はFacebookやtwitter、LINEなど、データ通信の比重が非常に重い。だから、(3)データ通信のみ、だけでも、普通は十分、ということになる。また、YouTubeなどのビデオもほとんど(3)データ通信を使う。ということは、スマホの通信料金のほとんどはデータ通信料金なので、Wi-Fi(無線LAN)にスマホが接続されているときは、データが携帯電話会社の交換機を通らないので、いくらデータを使っても、毎月のデータ通信料金はかからない、ということになる。もちろん、普通であれば、家や会社のオフィスにいるだけではなく、外出したり通勤したりするわけだから、そのときは家庭やオフィスのWi-Fiは接続できないから、データ通信はSIMで契約した携帯電話会社の通信に頼ることにならざるをえない。逆に言えば、SIMに書かれた契約が関係するのは、Wi-Fiが使えないとき、ということになる。

●ビデオをたくさん見るのであれば:
YouTubeなどのビデオはデータ通信の量がすごく多い。だから、ビデオを見るとき、携帯電話会社の通信を使うと、通信料金が膨大にかかる。しかし、家庭やオフィスのWi-Fiを使うと、携帯電話会社の通信料金は一切かからないで、見放題になる。だから、オフィスや家では、そこにあるWi-Fiに必ず接続して、Facebookとかtwitter、メールなどをするほうが、通信料金が安くなる。