スマホもPCも発達は止まって久しい

たとえば、2007年に初代のiPhoneが登場したとき、ぼくらはその機能に驚愕はしなかった。日本ではもちろんガラケー全盛だったが、腕時計型の携帯電話もあったし、Eメールができる携帯もあった。タッチパネルが少々新しいくらいで、機能としては、なんでもできた。日本の場合、問題は「法規制」とか「キャリアの規制」であって、これは今まで変化しつつも尾を引いていて、日本で売られているスマホはけっこう窮屈だ。

当時のAppleでは、音楽プレイヤーのiPodがあって、これに電話機能とタッチパネルをつけた、ということだったので、あまり驚きはなかった。タッチパネルも新しい技術ではないから、「そりゃ、組み合わせればできるよね」とぼくらは思っていた。テクノロジーに疎い人たちだけが、大騒ぎしていた記憶がある。

CPUのコアの数は、2007年当時から変わって、今はQuad-Coreが主流だが、ここ3年間、あまり変化はない。AndroidもiOSもバージョンが新しくなるが、結局のところすごく進化した感じがない。PCのほうは安定していたWindowsXPが数年の寿命で、その後混乱のVistaになり、7→8→8.1→10となったが、ユーザーに隠された部分が多くなり、クラウドも多用されたものの、すごく革新的な進歩はないように感じられる。MacOSも進化しつつある、というものの、進化の度合いは似たり寄ったりだ。この間、米国では安価なChromebookがMacよりも売れるように成長したが、この波は日本の業界の事情もあって、日本にはまだ来ていない。Chromebookは日本円で2万円前後からあり、ムービーの編集をするなどの重い処理がなければ、これで十分、というスペック。なによりもこの低価格が魅力だ。

思い出すと、この4年くらいだろうか?2010年を超えたあたりから、PCもタブレットもスマホも「これはすごい!」と大声を出したくなるような「革新」がない、と私は感じている。

今年のCESで大繁盛だったAmazonのAlexaの音声認識も、目新しい技術ではない。人工知能もずいぶん古いキーワードが出てきたなぁ、と思ったし、IoTも、ぼくらは30年前からやっていて「今さら名前をつけられてもなぁ」くらいに思ったものだ。

テクノロジーの世の中は確実にここ数年、技術革新がスローダウンした、と私は感じている。「もっとスピードを!」「もっと創造力を!」と思う。

 


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