Intel & Micronが発表した「不揮発性メインメモリ」の衝撃

米国インテル社と米国のメモリメーカーマイクロン・テクノロジーが5月15日-18日に開催されていたSAPのカンファレンスで、「Intel Persistent Memory」という、メインメモリを電源が切っても消えない不揮発性のものとするテクノロジーを発表した、とのことだ。この技術を使えば、PCやサーバーの電源断でもメインメモリーの内容が保存されるから、OSの立ち上げ、などという作業も必要なくなるし、現在のシャットダウンとかそういう機構も必要なくなる。

最初にこの記事を見て真っ先に思ったのは、現代のPCアーキテクチャのままで、そのアキーティチュア向けのOSのままだと、セキュリティ脅威になるって、ことです。電源切っても稼働終了時の記憶がメインメモリにあるわけだから、シャットダウン時にメインメモリクリアをするとか、稼働開始時にメモリをクリアしてからプログラムやデータを再ロードするとかが必要になる。捨てる時はHDD破壊だけではなく、メインメモリの破壊も必要になる。当然、このメモリを使ったPCやスマホは全く違う仕組みを考えないといけない、ってことだね。

一方で、すごいメリットがある。これがあるとHDDやSSDなしでストレージもメインメモリに配置できる。HDDのSATAとかのインターフェイスも必要ない。メインメモリ数TBの中に全てを入れておける。OSのファイルシステムも変更してプログラムはメインメモリ上に常に置いておき、プログラムのロードの時間をゼロにできる。ポインタ移動だけでプログラムを起動できるからね。メカニカルな部分がコネクタを含めて完全になくなれば、自動車や宇宙船などの振動が激しいもののコンピュータとして最適であることはいうまでもない。

実は、1990年代にぼくはこういうメモリを使ったPCのOSについて研究して、一定の結論を得た。そのときは誰も見向きもしてくれなかったけどね。英文で書いたのがどっかにあるなぁ。

コンピュータのリソースの全てがメインメモリ上に配置されると、ノイマン型のコンピュータはこれで最後にして最強。そうなるよ。

 


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