日本のコンビニは世界最高かもしれない

 

ついこの前まで韓国で2年間を大学教授として過ごしたが、そのときのご飯はけっこう自炊をした。どうしても疲れて自炊の気力がない、というときは、近くの飲食店に行くか、コンビニである。日本のコンビニは毎日のように新しいものが置いてあり、食べ物のバリエーションも多く、質も非常に高い。サンドイッチなどは日本のコンビニで買うとしっとり感がしっかりあって、美味しいが、韓国のコンビニや台湾などのコンビニでは、日系のコンビニではないチェーンなどは、パンがかさかさになっていたりして、あまり美味しくない、と感じる。おにぎりについては、日本も韓国もあまり変わらないが、とにかく種類は日本のほうがあるし、種類の入れ替わりも多く楽しめる。とはいうものの、炊いたごはん(Steamed Rice)を食べるのは世界中で日本と韓国だけだから、おにぎりはどちらも似たようなものだ。

韓国のコンビニは一年中ほぼ同じものが同じ場所に置いてある。だから、韓国でコンビニに行く前に、頭の中で「あの棚でこれを買って、こっちの棚でこれを買って、合計でこのくらいの値段だな」というのが、店に入る前からわかってしまう。それが良いことか悪いことかってのはもちろんどちらとも言えないわけだが、日本のコンビニには「遊びに行く」「珍しいものがある」「なんだかワクワク楽しい」という感覚があるが、韓国のコンビニではそういう感覚はない。

サンドイッチとかおにぎりは日本のコンビニのように置いてあって、ツナのサンドイッチやおにぎりがあるなど、品揃えは日本のコンビニに似ている。当然、弁当なんかもあるのだが、正直なところ、質は日本のコンビニのほうが高い。韓国にいたときは毎月日本に戻っていたわけだが、戻るたびに、近くのコンビニで「小さな感動」を味わうために店に入り、秋葉原にも通って「日本の匂い」を楽しんだものだ。

一方で、韓国のコンビニは個人商店がフランチャイズに入ってやっていることが多いわけだが(これは日本と同じだが)、毎朝行くとそこのレジのおじさんと懇意になる。そして、チョコレートを買うと、別のチョコレートをおまけにつけてくれたりする。日本のコンビニには優れたシステムがあるが、韓国のコンビニには「人情」がまだある。韓国の大手のコンビニチェーンに行くと、毎月レジの人が変わるのだが、いつだったかのレジのお兄さんは「日本人ですか?」と日本語で話しかけてくれて、「私も日本にいました!」と、親しげに話をしてくれる。おそらく、日本にいたときにコンビニのレジなどをバイトでやっていたのだろう、帰り際に大きな声の日本語で「ありがとうございましたっ!またのご来店をお待ちしておりますっ!」と言われたときには、調子が狂って、お店の出口にある数段の階段を踏み外しそうになった。

コンビニエンスストアは、米国発祥だが、日本で大いなる進化を遂げたことは確かだ。しかし、その日本のコンビニを追いかけた韓国、中国、台湾などのコンビニは、他の人の話を聞くのと、自分の体験から、現状は「まだまだ」という感じが、どうしてもする。

 



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