IoTで食える会社を作るには

IoTと騒がれているから、経済産業省を中心に政府も力を入れている。IoTシステムのノードコンピュータは最近、低消費電力のARMをCPUにしているものが多いが、そのARMのアーキテクトの会社をソフトバンクが買収。IoTには将来性がある、と多くの人を振り向かせている。「ここにITの将来があるのではないか?」という期待も膨らむ。

IoTという言葉が流行るかなり前から、私はIoTのシステムを企業向けに数多く作ってきた。一番古いのは25年前だが、その頃から、同業者を数多く見てきた。加えて、最近はIT業界の構造や仕事の仕方も大きく変わり、古いやり方が通用しないところも数多く出てきた。しかしながら、技術というところから見ると、IoTシステムは簡単に言えば「ハードウエアがらみのコンピュータ利用」ということであって、その本質的なことは、余り25年前と変わらない。「作り方」という面では、あまり変わることはないのだ。特にIoTでは変わらないことが多いだろう。

変わったのは、IoTのシステムで収集された膨大なデータをPC程度でも大量で高速に、かつ安価に扱えるようになったため、人工知能やビッグデータなどのシステムの利用が比較的簡単になったこと。これは大きな変化だが、多くのシステムでは、そこまで必要ないよ、ということもままある。しかしながら、一番変わったのは、25年前であれば「何を作ったらよいか?」は、顧客から指示があったが、今は「なにを作ったら売れるか」を自分で考えなければならない、ということだ。つまり、昔のシステム屋は「何を作ったらいいか」を考えなくても、仕事があたくさんあった。だから「どうやって実現すればいいか」を考えていればよかった。しかし、今のシステム屋は「なにを作ったらよいか?」から考え、「どうやって売るか」を考えて実現し、その上で「どうやって作るか」という技術の必要がやっと出てくる。つまり、従来から言っている「開発技術」の比重が劇的に減ったのだ。また、その開発技術の一部をパッケージにして安価に(ときにはOSSとして無料で)提供している業者も多く、それらの利用技術も知っていると、同業他社との競争に勝てる。これらのトレンドを常にWatchする必要もある。

つまり、「売れるIoTの会社」の一番の要は「なにを作るかを考える」ことにある。お客様のところに行く「御用聞き」の営業も、もう必要はない。

「IoTでいかに売るか・誰にどう売るか?」

最近は、それを教えてくれ、という、そういうお客様が増えてきた。今はそういうノウハウをお伝えする、というのが、私のセミナーの大きな役目になってきている。

 


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