間違いだらけの「スマホ用語」

スマートフォン関連の技術用語とかの界隈で、最近全く元の意味と違う用語が飛び交っている。

◆NANDってなんだ?

このまえぶっとんだのが「NAND」である。「スマホが動かない。きっとNANDがおかしい」と言うのだ。しかし、NANDというのはロジック回路の用語で、おそらくスマホの中にはたくさん使われているロジック回路の1つのはずだ。おかしいな、と思いつつよくその人のBLOGを見ると、「NAND型フラッシュメモリ」のことを、「NAND」と略しているらしい。実際に、そのフラッシュメモリが「NAND型」なのかどうか、ということは関係ないらしい。つまり、フラッシュメモリには「NAND型」と「NAND型でないもの」があるのだが、それが無視されている。だから、外部ストレージとして使っているフラッシュメモリを「NAND」と略するのは、間違いなんですよね。同じ言うなら「ストレージがおかしい」とか「ストレージに使っているフラッシュメモリがおかしい」とか言うべきなんですが。

◆「さつき、それ、ROMやない!」

そして、スマートフォンのOSなどが入った領域のことを最近はよく「スマホのROM」と言うのですね。「ROMの書き換え」などと使う。これ、フラッシュメモリのことなんですね。本当のROMってのは、「Read Only Memory」だから、「書き換え」はできない。じゃ、データやプログラムをいつそこに書き込むのかというと、製造時に書き込んだり、本来の機器とは全く別の「ROMライタ」というもので書き込む(EE-PROMというのがあって、これは実際に動く回路に別の付加回路を付けて、書き換えができるものもある)。前者のROMを「マスクROM」と言い、後者のものを「プログラマブルROM」と言う。つまり、技術者が普通に使う「ROM」ではない。いまスマホに入っているものは「ROM」ではなくて「フラッシュメモリ」なんですね。一般的にフラッシュメモリというのは、メモリ素子自体の電源が切られても記憶を残しておくことができる半導体メモリのことなんですが。

◆LINEでウィルス扱いされる「ユニコード」

LINEなどのアプリで文字化けすることがあるのだが、その文字化けした文字を表示するときにアプリが重くなる。そのとき、「ユニコード送るなんて犯罪です」とか言うらしい。しかし「ユニコード」は国際規格の文字コードのことで、文字化けすると、それがユニコード、というわけではない。(ユニコードの解説はこちら)というか、全然違うことなんですね。

で、まぁ、生半可にこういった用語をあれこれ使う最近の人とは話が通じなかったりします。

 


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