エンターテインメントとIT

先日、きゃりーぱみゅぱみゅが「ARを使った舞台」をやった、と話題になった。リアルタイムで、きゃりーの動きをスケルトンで大画面に投影する、というものもあって、なかなか好評を得た、とのことだ。「AR(仮想現実)」の技術は、やっと最近ステージで使われるようになったが、実際には、2006年くらいから研究はされていたものだ。一方、レーザーを使ったホログラムの技術は、これまた歴史はそれなりに古いが、これもライブのステージで使われるようになって話題となったのは、2013年の韓国のPSYのホログラムのステージがあったからだ。2013年の時点で、これだけ「見せる」ハイテクを使ったステージはなかなか世界的にも珍しかった。いずれも、近年のPCの高速化・大容量化などの恩恵があってこそのエンターティンメントだ。

きゃりーのものも、PSYのものも、ライブだが、やはりなかなかのものになっていることがわかる。見る側からすれば、どうもPSYの4年前のものに比べて、きゃりーのほうは少し見劣りがする、という感じが個人的な感想なのではあるが、これはテクノロジーというよりも「作り」の問題として、お金のかかり方もかなり違う感じがある。2013年から2015年、私が韓国の大学で教授をしていたときには、韓国で本場ブロードウェイのCATSも来ていて、まさか韓国で本場のCATSを見るとは思わなかったが、しっかり見てきた。

要するに、韓国の景気は「悪くなった」と言われていたものの、実は日本の現状から比べると、はるかに良かった。隣に中国という巨大な市場があって、その市場との交易が大きな経済の動きを作っていたからだ。今は韓国ではTHAADの問題などで、中国との交易がうまくいっていない、と言われてはいるものの、いぜんとして、韓国の工場で作られた材料などの中国需要は減っていないどころか、増えているところもある。要するに、民間の経済と政治は別なのだ。

ここしばらくの韓国は日本のかつてのバブル経済みたいな感じだ。スローダウンは始まっているが、それでもまだ現地に行くと日本よりも良い感じがする。

そういう事情もあってか、韓国のエンターティンメントは、実はかなりすごい。映画のアクションなどは、米国からわざわざ買いに来るバイヤーもいるくらいだ。ただし、ストーリー作りなどは苦手らしく、ストーリー作りは日本から教えに行っている方もいるとのことだ。

韓国のエンターティンメントというと、「LEDダンス」も有名だ。このダンスも実際に3年前に見たが、ライブではかなりの迫力だ。このリンクのXperiaのCMで使われているのは覚えている方も多いだろう。これは韓国のグループのものだ。LEDダンスは、踊り手の身体につけたLEDの制御を、無線を使ってコンソールで行うとのこと。と、調べたら、Xperiaのものは、日本のグループのものらしい。ちょうど、韓国と日本では同じ頃に始めたみたいですね。

いまどきの韓国のエンターティンメントは、日本に比べて、お金がかかっている感じがする。