訪日外国人数を見てみる

日本政府観光局が2018年5月17日に発表した、1-4月の訪日外国人の数は、1000万人を僅かに超え、過去最高となった。実際の数字がここに出ているので、見てみると、主要な国家・地域からはこんな感じだ。

  1. 中国+香港(統計は香港と中国がわけられているので、ここでは合計している)
    334万人(33%)
  2. 韓国
    277万人(28%)
  3. 台湾
    160万人(16%)
  4. 米国
    42万人(4%)

中国+香港+韓国で、訪日客の全体の61%。台湾も加えると、77%。日本に来る外国人客は、中国と韓国が圧倒的に多い、というのがよくわかる。

 


 

日本のコンビニは世界最高かもしれない

 

ついこの前まで韓国で2年間を大学教授として過ごしたが、そのときのご飯はけっこう自炊をした。どうしても疲れて自炊の気力がない、というときは、近くの飲食店に行くか、コンビニである。日本のコンビニは毎日のように新しいものが置いてあり、食べ物のバリエーションも多く、質も非常に高い。サンドイッチなどは日本のコンビニで買うとしっとり感がしっかりあって、美味しいが、韓国のコンビニや台湾などのコンビニでは、日系のコンビニではないチェーンなどは、パンがかさかさになっていたりして、あまり美味しくない、と感じる。おにぎりについては、日本も韓国もあまり変わらないが、とにかく種類は日本のほうがあるし、種類の入れ替わりも多く楽しめる。とはいうものの、炊いたごはん(Steamed Rice)を食べるのは世界中で日本と韓国だけだから、おにぎりはどちらも似たようなものだ。

韓国のコンビニは一年中ほぼ同じものが同じ場所に置いてある。だから、韓国でコンビニに行く前に、頭の中で「あの棚でこれを買って、こっちの棚でこれを買って、合計でこのくらいの値段だな」というのが、店に入る前からわかってしまう。それが良いことか悪いことかってのはもちろんどちらとも言えないわけだが、日本のコンビニには「遊びに行く」「珍しいものがある」「なんだかワクワク楽しい」という感覚があるが、韓国のコンビニではそういう感覚はない。

サンドイッチとかおにぎりは日本のコンビニのように置いてあって、ツナのサンドイッチやおにぎりがあるなど、品揃えは日本のコンビニに似ている。当然、弁当なんかもあるのだが、正直なところ、質は日本のコンビニのほうが高い。韓国にいたときは毎月日本に戻っていたわけだが、戻るたびに、近くのコンビニで「小さな感動」を味わうために店に入り、秋葉原にも通って「日本の匂い」を楽しんだものだ。

一方で、韓国のコンビニは個人商店がフランチャイズに入ってやっていることが多いわけだが(これは日本と同じだが)、毎朝行くとそこのレジのおじさんと懇意になる。そして、チョコレートを買うと、別のチョコレートをおまけにつけてくれたりする。日本のコンビニには優れたシステムがあるが、韓国のコンビニには「人情」がまだある。韓国の大手のコンビニチェーンに行くと、毎月レジの人が変わるのだが、いつだったかのレジのお兄さんは「日本人ですか?」と日本語で話しかけてくれて、「私も日本にいました!」と、親しげに話をしてくれる。おそらく、日本にいたときにコンビニのレジなどをバイトでやっていたのだろう、帰り際に大きな声の日本語で「ありがとうございましたっ!またのご来店をお待ちしておりますっ!」と言われたときには、調子が狂って、お店の出口にある数段の階段を踏み外しそうになった。

コンビニエンスストアは、米国発祥だが、日本で大いなる進化を遂げたことは確かだ。しかし、その日本のコンビニを追いかけた韓国、中国、台湾などのコンビニは、他の人の話を聞くのと、自分の体験から、現状は「まだまだ」という感じが、どうしてもする。

 



「北朝鮮」とはどんなところか?

このところ、米朝関係が非常に緊張している、という報道がある。しかし、その北朝鮮の目の前にある韓国の報道では、日本のような「煽る」報道はほとんどない。むしろ、差し迫った大統領選挙などの話題が大きく、北朝鮮というよりも中国を相手にしたTHAADの報道が多く、日本の報道のような北朝鮮に対する緊張感はあまりない。ないわけではないんだが、扱いは小さい。

この現状にあって、どこで流されたデマなのか、米軍の世界各地に散らばっている空母が朝鮮半島を目指している、という報道がされたが、実際にはかなりバラバラであって、日本のニュースでは伝えられるほどの緊張はないようだ、というように日本の報道も落ち着いて来ている。

昨日の韓国・朝鮮日報の日本語記事でも、緊張感を伝える日本の報道とは違う報道がされている。まるで日本の報道の状況をからかっているようだ。

ところで、北朝鮮という場所は、非常に面白いところだ。まず、南に米韓FTAを交わしている、資本主義の国「韓国」がある。北は13億人の市場を擁する中国、それに並んで、これも大国・ロシアと国境を接している。さらに、地下資源が豊富なうえ、これまで経済発展をしてこなかった地域であるため、人件費が安い。仮に北朝鮮の通行が自由化されると、中国やロシアと韓国は陸路でつながり、港を通さずに貿易が可能になる。経済戦略的にいえば、現在の北朝鮮という地域を、韓国側が取得するか?それとも、中国側が取得するか?で、世界の勢力地図が大きく変わる、とさえ言える。

ということは、現在の朝鮮半島情勢というのは、朝鮮半島の北側にある「おいしい地域」の奪い合いがその裏側に隠れているのではないか?ということだ。

北朝鮮の人口は現在2500万人。つまり台湾の人口を少し上回る。韓国の人口の約半分。北朝鮮と国交のある国は166カ国。トップは中国だが、それ以外にも、ロシア、ドイツ、英国とも国交がある。国交の無い国は、26か国。世界中から嫌われて孤立している国ではない、ということがわかる。

つまり、冷静に眺めると、「北朝鮮政府による北朝鮮という地域の統治が危うくなっている」ので、周辺の各国がこの「美味しい地域」の争奪に動き始めた。そういうことではないだろうか?

そう考えるのが自然ではないだろうか?

(しかし、このTシャツはなんなんだ。。。。)

 



訪日外国人の真実

訪日する外国人観光客やビジネスでの訪日客は日増しに増えており、日本政府としても、「観光日本」の名に恥じないその数を誇れるようになるまで、もう少し、という感じだ。ところで、2016年の訪日外国人では、中国人が一番多いのをご存知だろうか?訪日外国人客の統計は日本政府の観光局にそのデータがある。2017年1月17日に発表されたこのデータには、訪日外国人客の国籍のデータもある。この2016年のデータによると、ダントツに多い外国人客は中国人で6,373,000人。約640万人。次いで多いのが韓国人で、5,090,300人。約510万人。つまり2016年の中国と韓国からの訪日客数は、1千百万人を超える。訪日客数の総数が2400万人だから、おおよそ訪日外国人客の半分が中国と韓国から、ということになる。最近東京のJR各線や私鉄各線では駅の表示に中国語や韓国語が目立つが、むべなるかな、という感じである。

この2国に次いで多いのが、台湾からの訪日客で、4,167,400人。おおよそ420万人。台湾という地域にいる人たちはおおよそ2300万人だから、リピータがない(ってことはないとは思うが)とすると、実に台湾人の20%近くが日本に来ている計算になる。次いで香港からのお客様は1,839,200人で約180万人。

ここまでで、1750万人になるわけだから、訪日客総数2400万人のうち、なんと7割以上が、中国、韓国、台湾、香港からのお客様、ということになる。ここまでで白人はいないわけだ。であれば、テレビでよくやっている「訪日外国人」を相手にした番組などで出て来る「白人」は本当に少数派だ、ということになる。私たちは「外国人」というと、ついつい米国人や欧州人を思い浮かべてしまうが、実際はそれは幻想だ、ということになる。

ちなみに、米国からのお客様は白人だけではもちろんないわけだが、1,242,700人だから、全体の5%くらいになる。かなりの少数派ということになるのだ。

数字は正直である。

 



「日本は豊かな国」だったのだが

日比谷公園

ぼくの旅行と言えばほとんど仕事だが、仕事のために多く回ったのはやはりアジアと米国。これまで欧州はあまり縁がなかった。そして、思うのは、やはり日本というところは、非常にきれいな、豊かな地域だ、ということだ。この前まで2年間、大学教授としていた韓国は、大都市の中でも、歩道などにゴミが散らかっているのは当たり前だ。日本はどんな田舎道でも、ゴミを見ることはほとんどない。ないわけではないが、とにかくすごく少ない。また、食品の安全性とか、建物の安全性はやはり日本に一日の長がある。高級レストランに行っても、韓国のレストランではトイレが臭うところが結構あるが、日本ではトイレが臭うレストランは本当に数少ない。

米国でも、カリフォルニア・シリコンバレー周辺に行くことが多かったが、その背骨とも言えるフリーウエイの「route 101」なんてのは、映像で見るよりもはるかに凸凹が多く、落ちているものも多い。整備にお金がかかっていないのがひと目でわかる。日本並に道路がきれいだったのを見たのは、ワシントンDCくらいだった。

あれもこれも、日本の戦後70年というものが、いかに経済的に豊かであったか、ということがよくわかることばかりだった。しかしながら、このところ、その日本経済の減速が目につくことも多くなった。「失われた20年」と俗に言う。と同時に、あれだけ経済成長を騒がれた大陸中国という地域の経済も大きく減速しはじめ、その影響は大陸中国との直接の交易で生きている韓国や台湾なども直撃しているのみならず、欧州や米国にも大きなマイナスの影響を与えている。そして日本もその影響から逃れることはできない。

韓国や中国などのアジア地域は、日本の豊かさに憧れ、日本のようにしたい、と頑張ってきた。しかし、その目的が達成されるより前に、世界経済の減速が始まってしまった。

日本のこの飛び抜けた経済的豊かさの源は、私が考えるに「東西冷戦」であったように考えている。つまり、ラッキーな時代にラッキーなところにいたのが日本という地域だ、と、私は思う。日本という地域が飛び抜けて繁栄したのは、日本人が優秀だったから、とか、日本の会社組織が、日本人の意識が、能力が、ということではなく、そういうラッキーが重なった結果ではないか、と、思うのだ。

であれば、いま、日本のあちこちで「かつての日本の栄光をもう一度」という趣旨で開かれている「これからの日本はどうすればよいか」みたいな古くて偉い人を集めたシンポジウムには、あまり意味はないんじゃないか、と私は思っている。これから日本をかつてのような「工業大国」にする、と言う時期は過ぎたから、産業技術がいくら高くても、日本という地域にはあまり意味がない。その豊かな社会で育てられた優秀な研究者や技術者は、アジア各地の工業立国を目指す地域に散らばって、大きな役割を果たしつつあることに、むしろ日本人は誇りを持つべきだろう、と思う。

日本人はどちらかといえば、優秀な民族ではある。しかし、周りを見渡せば、優秀な人たちはどの地域にもたくさんいる。日本と言う地域のこれからの未来に向かっての繁栄は、おそらく、工業だけではなく、なにか違うパラダイムを考える必要があり、それはこれまでの工業立国の日本で活躍した人がいくら考えても、いい答えは出てこないんじゃないだろうか?

世界的に工業生産振興による地域繁栄という「古いパラダイム」の中でぬくぬくと育った今の「偉い人たち」は、本当は役に立たないのではないか?であれば、新しいことを考える新しい世代を、私たちはこれから新たに創造していくほか、地域の繁栄は戻ってこないのだろう、と思う。

「このやり方しか知らないから」「このやり方しかできないから」という、そういう人は既に日本という地域には必要ないのではないか。

 


「台湾」は「国」ではないのか?

圓山ホテル・ボールルーム

【お断り】最初にお断りしておきますが、本記事は旬でもありますが、いろいろと物議を醸す内容でもあり、いろいろな方のアドバイスをいただきつつ、逐次表現や内容を変更しています。

蓮舫議員の話で「台湾は国ではない」という発言が飛び出した。この話題は実は普通の日本人が考えている以上にややこしい。かくいうぼくもついこの前まで「台湾新聞」という小部数の新聞の編集をしていたから、この辺りのことを随分勉強して、やっとわかってきた、という感じだ。

まず、基本的に「台湾」は現在のところ地名についた名前だけである、という立場の人たちと、いや「台湾国」でなければならない、と考える「台湾独立派」がいる。

【日本の政府の立場】
まずは日本から見ていこう。「日本という国の政府」は、1972年の「日中国交正常化」までは台湾にある「中華民国」を大陸中国と台湾の両方にまたがる主権者である、と事実上認めていた。しかし、1972年(日中国交正常化)を境に、日本の国の政府は「台湾という地域の主権も、大陸中国という地域の主権も「中華人民共和国」にある、と(明示的にであるにせよ、そうでないにせよ)認めることにしている。現在の日本の政府の立場は「中華民国という国はない」という立場である。1972年に国交断絶となったからだ。当然、台湾という地名をそのままにした「台湾国」も認めていない。日本で行われる外国選手も参加するスポーツ大会などでは、台湾からの選手団のアイデンティティを「中華台北(Chinese Taipei)」という「都市の名前」にしている。現在の台湾を実質支配しているのは(日本政府の立場では)「自称」「中華民国政府」というところだから、東京にある中華民国政府の大使館(と同じ扱いの施設)は、大使館とは呼ばれず「台北駐日経済文化代表処」という。これも「台北」という都市の名前にしてある。とは言うものの、日本政府では民間の交流を台湾のいる人たちとせざるを得ず、そのため「交流協会」(現在の名前は「日本台湾交流協会」)を作り、様々な二国間事務の一部をここでやってきた。

【北京政府の立場】
次に現在の北京に中央政府を持つ、大陸中国の実質支配者である「中華人民共和国政府」は、台湾はこの政府の領土であって、それ以外の誰のものでもない、という立場をとっている。そのため、北京政府の中には「台湾省の政府」という、日本で言えば「地方自治体」がある。しかし、その首長は台湾には行きにくい、というよくわからないことになっている。中華人民共和国は、多くの他の国に「国」として認められ、国連に議席を持っている。当然だが、「台北に政府のあると自称している、中華民国政府」なるものを認めていない。

【そして台湾の政府の立場】
そして台湾の台北に政府を持つ、と「自称」し、実質支配しているのが、1949年に大陸中国の「内戦」で敗れて敗走してきた「中華民国政府(中国国民党)」である。彼らは「中国大陸は我々の政府のものだ」ということで「いつかは大陸を我々のものとして取り戻す」と言っていて、それを「大陸反攻」と言っている。そのため、大陸も「中華民国のもの」と言っている。最近はあまり声を大きくしては言わなくなってきたのだが。とは言うものの、ここも中国のとの交流は盛んだ。

【では「台湾」は国ではないのか?】
ここまでの解説でわかると思うが、現在台湾に臨時政府がある、と自称している「中華民国政府」も、強大な力で世界に影響を及ぼしている「中華人民共和国」の政府も、どちらも「台湾は自分のものだ」「大陸は自分のものだ」という「同じ主張」を持っている。一方、台湾の中には「台湾独立派」がいる。この人たちは「台湾は独立国家となるべきだ」という主張を持っている。この「台湾独立派」にとっては「台湾」とは国の名前でなければならず、主権は中華人民共和国政府にもなく、中華民国政府にもない、ということになる。中華民国政府は現在国連のメンバーではないが、それでも中華民国を「国」として認めている世界の「国」は現在37ヶ国(2018年5月27日現在)ある。

【民進党の祭英文さんは】
pa032518ところで、台湾の民進党の祭英文さんという、この前の中華民国政府の総統選で勝利した人がいる。この人は、台湾の独立を考えているらしいが、所属は「中華民国政府」である。その中華民国政府の「与党」がこの前の選挙で「国民党」から「民進党」に移ったのだ。なお、ぼくは祭英文さんのことは密かに「ちびまる子ちゃん」と呼んでいるのだが、これは秘密である。誰にも話してはいけない。

【じゃ「中国」ってどこのことだ?】
私達普通の日本人は「中国」というと「中華人民共和国の略称」だと思っている人が多いだろう。ところが「中華民国」も略せば「中国」である。実際台北にある中華民国政府は「中国とは中華民国のことである」と主張しており、北京の中華人民共和国政府は「中国とは中華人民共和国の略である」と主張している。しかし、この両者(お互いがお互いを国と認めていいないから、この両者のことをあえて二者として言うときは「両岸」と言う)は、交渉をしていて、「中国」は、中華民国側では「中華民国の略」ってことにしておいて、中華人民共和国側では「中華人民共和国の略」ってことにしましょう。でも世界に「中国は一つしかない」ってことにしておきましょう、という「協定」ができている。このことを「一中各表」と言う。ものは言いようである。

【とは言うもののビジネスはすごい】
とは言うものの、2014年から2015年にかけて、大陸中国にある巨大企業のトップ10のうち7社が台湾に本社を持つ企業であり、台湾の対大陸中国貿易額は、その全貿易額の7割近い。両岸は結局経済では「持ちつ持たれつ」なのである。なにせ両者ともに同じ「北京語」が公用語であり、言葉は通じる。既に大陸中国に常駐している台湾人ビジネスマンは100万人を超えるという。昨年、両者の通貨の(米ドルを介さない)直接交換も始まった。なにせ大陸中国は13億人を擁する「大市場」である。購買意欲も高い。「私は上海出身です」と言う人は1億人近い。台湾人としても大陸中国は外せない大市場なのである。簡単に言えば、日本でモノを売るその10倍のものが大陸中国では売れるのだ。

【歴史がややこしい】
歴史を見ると、台湾に最初の政府らしい政府を作ったのは「鄭成功」である。彼は滅び行く「明」の末裔であり、最後まで「清」の政府を認めず、台湾に渡って自らの政府を開いた。彼の母親は日本人である。台湾が日本の統治下となったのは、日清戦争で日本が清を下したときだ。そこから約50年、日本が太平洋戦争で負けるまで、台湾は日本の統治下だった。台湾の人口の約2/3は「本省人」と言われる人たちで、元から台湾に住んでいた人だ。「台湾独立派」もこの中から出ている人が多い。「本省人」はもともと、南から台湾に流れ着いた原住民と大陸中国から来た人の混血である、と言われている。一方、「外省人」と言われている人は、後の1/3のほとんどだが、この人たちは1949年に、中華民国政府(中国国民党)が中国共産党に敗れて台湾に敗走してきたときに、一緒に来た人たちだと言われている。つまり、「本省人」は純粋な大陸中国にルーツのある漢民族だけではないが、「外省人」は漢民族の血の濃い人たちである、と言ってもいいだろう。実際、この両方の人たちと会うと、顔つきが違うのがよくわかる。最近はこの両者がけっこう混ざってきたので、わからないことも増えてきたが。で、この1949年以前と以後、というのがあるから、台湾はさらにややこしい。つまり、1949年以前に中華民国のパスポートで日本にやってきた人たちと、1949年以後に台湾から中華民国のパスポートで来た人は。。。。いやもう、普通の日本人にはワケワカである。そういう教育を受けていないんだから、しょうがないけれども。

【台湾について書くとまだまだいっぱいある】
台湾をキーワードにして中華圏のことを調べると、いやもう、経済、文化、歴史、どれをとっても、複雑で単なる対立とか単なる融合とか、そういう単純でわかりやすい話はどこにもない。この複雑さが楽しくてしょうがない。これがまた、日本とも密接な関係があるから、更に面白い。たとえば、そんな複雑さの1つが、「辛亥革命」で中華民国を作ったと言われる「孫文」をめぐる話だ。公式に認められている話と公式に認められていないけど、ホントらしい、って話とが交錯して、いくら研究しても興味が尽きない。日本の戦前の超有名な政治家の名前が出たかと思えば、日本人で孫文のひ孫だ、という人がいたりする。ってことは。。。と、詮索しようとして、もとい、研究しようとして、あれこれ調べていると、本当に興味が尽きない。「ええっ!そうなの!」ってことがいっぱいあるのだ。

 



世界の製造業は中国を中心にこれから分散されていくんでしょうね、とは思うのだが、日本も少しは製造業残ってるよ。まだまだ。少しだけど。

このBLOGを書いているのは2月5日の夜だが、今日、鴻海精密工業が経営再建中のシャープと優先的な交渉をする、という文章を取り交わした、とのことだ。(台湾新聞記事)

昨日の4日のニュースでは、シャープの株主総会で余裕をかましていた高橋社長は、そのとき「鴻海」「日本政府」という2枚のカードを手に入れていたんだが、今日、そのうちの大きなほうの一枚である鴻海のカードがさらに強力になった、という段取りがあったのですね。こうなると、ここから日本政府が再生機構で出てくるのはちょっと難しくはなったものの、実際のところは、どちらも考えられる、という意味においては現状は同じことになりそうだね。こういう交渉事は「蹴る」のは簡単だからね。

土壇場でのどんでん返しとして、日本の政府の機構のほうにシャープの役員が寝返ることもなくもないが、それでも鴻海の郭会長は「一枚取った!」という感じにもなるだろう。シャープがどっちに転んでも、鴻海の郭会長の優位がより明確になるだけ、という感じがする。ここで鴻海がこのシャープ獲得レースに負けたとしても、次回は当然鴻海の側に軍配を上げざるをえなくなる。「柿は熟してから食うと美味しい」の例えもある通り、鴻海の郭会長はおそらくそんなにガツガツはしないはずだ。

「世界の工場」は日本を逃れて中国(現在4万7千社の日本企業がいる)や韓国、その他の国に逃げているところだ。そして、その投資へのリターンがある程度確定するまで、その日本企業は帰ってくるこができない。財務上、それは仕方がない。そうして、時代は変わっていくのだ。

さて、このシャープ騒動、この先はどうなるのか?興味は尽きない。