今年はChromebookの年になる?

現在のところ日本ではあまり騒がれないが、GoogleのChromeBookは間違いなく今年のエポックになるだろう。すでに米国ではChromeBookがノート型のMacの売れ行きを大幅に上回り、Windows7/8/8.1搭載のPCの牙城をも崩しにかかっている。Chromebookの価格はだいたい2万円台~3万円台のものが多い。余計なものを省いたぶん、非常に安価だ。

Chromebookは売れているだけではなく、盛んに活用されている、という記事もあった。

日本では官民あげたWindowsXPのサポート終了のアナウンスで「新しいPCに買い替えましょう」というキャンペーンが大々的に張られている。それ以外の選択肢はまるで無いような宣伝だ。しかし、そんなことはありえない。「第2、第3の選択」がどんどん世界を席巻し始めている。

家電量販店に行くまでもなく、Amazonなどの価格を見ても、半年前に比べてノートPCの値段はほぼ1.5倍になっている。「XPはだめですよ」という業界あげての脅迫が続いている。結果として、家電量販店に並ぶPCのほとんどは10万円前後以上の高価で高スペックのものか、CPUのグレードを数段落としたCeleronの数万円の機種などが増えている。数万円台の機種なら、かつてはCore-i3、i5が主流だったが、今は同じものが10万円近い(あるいはそれを超える)価格になっている。私が半年前に買ったCore-i5の機種は4万円を切っていたが、同じ機種が今は6万円弱だ。中古でも半年前の価格より高い。

ところが、一方で、PCの主要部品のCPUやメモリ、HDDなどの価格は昨年とそんなに変わらない。日本の消費者は「騙された高価格PC」を買わされている可能性が高い、と見えなくもない。メモリの価格は倍になっているが、それがPCの価格全体に影響を及ぼしているとは考えにくい。

そうは言うものの、多くのユーザはそれでも、これからもWindowsXPを使い続けるだろうし、この流れはメーカーやMicrosoftにも変えられないだろう。経済的に大量のPCの買い替えを突然行える会社も個人も限られる。加えてスマートフォンやタブレットは安価になり高性能化しており、Webとメール、Office程度でも十分に使えるスペックになりつつある。多少PCがこの時期に売れたとしても、その後が続かないことは火を見るよりも明らかだ。

その狭間に突然現れたのが、低価格の「Google Chromebook」だ。もともと、Googleは世界の人にあまねくITを行き渡らせることを目標としているから、タブレットやスマートフォンのNexusシリーズも非常に安価な価格を設定して世に登場した。ChromebookとGoogleAppsなどのGoogleのクラウドツールでOfficeの役目も一応果たすし、大学生がレポートを書く、という程度のものであれば、まず問題なく使える。しかも、価格がWindowsのPCよりもはるかに安い。また、それでいてチープ感も少なく、デザインも簡素だがスマートで、抵抗なく使える。

問題はクラウドツールを使うために常にオンラインでいなければならないことだが、これは早晩解決される問題であるうえ、オフラインでの使用も考慮されている。

安価なキーボードつきのPCで、Office環境のすべてを含む機能が使え、それはクラウドで実現される。このChromebookはおそらく、今年のエポックになる可能性が高い。

加えて、ChromeBookはクラウドで動かすことが前提なので、アプリケーションソフトウエアのアップデートもあまり気にする必要がなく、Windowsでは苦労した会社内でのソフトウエアのバージョン管理なども簡単に行える。しかも最近の社内システムはほとんどブラウザ上で動くクラウドのシステムになりつつあるので、ブラウザさえまともな物が動いていれば、あとはなんとでもなる、という環境が揃ってきたことも、Chrome Bookの普及を後押しするだろう。しかも、なんといってもこの価格。これが一番インパクトが大きいのは言うまでもない。既に、HP、acerといった大所がChrome Bookを発売しており、米国でのシェアはAppleのMac Bookを追い越いている。

以下、Amazonからのアフィリの貼付けで申し訳ないが、日本で買える安価なChromeBookを少々紹介する。この時点では、まだ並行輸入品も多く日本では安価、とは言えるような言えないような、微妙な価格だが、今年、日本でもこれは流行るのではないか、と、個人的に思っている。