毎度「iPhone/iOS」と「Android」の違いについて

いやもう、この話題飽きました。っていう声が聞こえるが、強行採決してすすめる。で、ぼくはもともと2013年からSIMフリーのスマートフォンを日本や外国で使っているので、必然的にAndroidのスマートフォンが増えてるんですよ。で、iPhoneはやっと1年半くらい。某キャリアのiPhone7plusで、今やiPhoneXだの8だのが出てきたので、「旧機種」になったわけだが、なぜiPhone7を使うことにしたかというと、やっと防水になったからなんだな。防水でないスマートフォンは、ぼくは夏場が汗っかきで胸のポケットとかにスマートフォンを入れとくと、どうしても汗ですごいことになるので、防水が必須なんですね。で、iPhoneはそれまでずっと防水ではなかったので、敬遠してた、ってのがある。別にお風呂でスマートフォンで遊びたいわけではない。

ということでiPhone歴1年半、Android歴はAndroid1.6あたりからだから、もう10年超えてるのかね?Wikipediaで調べたら、1.6は2009年後半。ってことは、10年じゃなくて、9年だな。来年はめでたくAndroid歴10年なので、赤飯でも炊こうかな?という話ではなく、まぁ、Android歴は長い。

で、両方使ってみると、うーん、最近はどちらも似たようなもので、使い勝手がそんなに変わってる、ってものじゃない。パフォーマンスもどちらも、同じ価格帯のものであれば、そうそう変わらない。まぁ、同じレベルのものだと、Androidの機種のほうが安いけどね。

ということで、いまやAndroidがいいか、iPhoneがいいか、って論争は過去の話ですね。どっちでもいいんじゃないの?って言うのが、私の率直な意見。なんだが、世間サマはiPhoneのほうが高級に感じてイイ!って人もいる。そうなると、もう性能の話ではなくて、ディオールがいいの、ジバンシーがいいの、って程度の話であって、要するにもうテクノロジーではなくて、ブランドの話なんだね。どっち買っても中国製ですけどね。みたいな。

いや、テクノロジーを知らない人に、テクノロジーの話をしても、わかんないわけで、それはそれで、そういうものだしね。ま、ええんでないの?みたいな感じがするよね。猫にゴハン。じゃなかった「猫に小判」。コバンザメは魚類だから、猫には好物みたいだけどね。それはともかく、いまはiPhoneとAndroidには違いも差もなくなった。あるのはブランドの好き嫌いのみで、あとは個人の趣味でご自由に、って時代になったんですね。

で、ぼくは相変わらず、毎日、SIMカードをあっちのAndroidに入れ、こっちのiPhoneに入れ、ということをしている。LINEの移行は面倒だけど、その都度やってる。以前、MVNOのSIMを入れていたAndroid端末がなにやら夜のうちに、Wi-Fiに接続されているにもかかわらず、5MBほど勝手に3G/LTEで通信していて、気味悪かったので、夜はSIMは外している。ときどき、外したのを忘れて外出したりする。MVNO会社のサポートの人が「夜はSIMを外しておいてください」ってことを言ってきたので、そうすることにしたんですよ。

とは言うものの、毎日SIMをとっかえひっかえする、という人は少ないらしく(当たり前だ)、iPhoneもAndroidもケースに入れたままSIMの交換ができる、ってのをなかなか売っていない。それが困るところだね。

あぁ、あとね、電池。iPhoneは電池交換って自分でできない、修理扱いだよね。正式にはね。ほら、バスの中とか電車の中で「シルバーシートのところでは携帯は電源をお切りください」っていうじゃない。でも電池がつながってると、完全に電源が切れない。これはまずいよね、ということで、電池が取り外せる機種を未だに持っていて(もちろんAndroid)これもよく使う。本当に電波を出しちゃいけない、って場所はけっこうあるので、これも重宝して使っている。iPhoneになかなかしなかったのは、このせいもあるんだな。

 


iPhoneの電池の劣化とソフトウエアでの対策問題

ここでなにを書こうとしているか、というと、Appleの電池劣化ソフトウエア事件である。実際、大きく報道されていはいるものの、まぁ、よくあることといえば言えることだ。この事件の問題は、内部で行っていることをちゃんとユーザーに事前に知らせていなかった、ということによる。Appleがやっている対策は、様々な電池劣化による性能低下に対する当たり前の対策の1つであって、それ自身は問題ではない。問題は、ユーザーがそのことを知らなかった、ということに対して、Appleが事前に説明しておく必要があった事項だったのを忘れてしまった、ということだろうが、実際にそれは無理なことだったんじゃないか?とも思う。

事が「発覚」したのは、このあたりの記事、昨年の12月21日あたりからだ。

結局、Appleは「iOS11.2以降では、電池が劣化すると、電池の容量低下で勝手にリブートするのを防ぐため、その場合はCPUのスピードを落とすメカニズムを入れておいた」という事実を認めた。実際のところ、これが極端にユーザーの使い勝手に影響する場合は、そうそう多くは無いと私は思うが、なぜ、エンジニアやエンジニアリング部門がそのことをユーザーに教えることを怠っていたかというと、まず、けっこう込みいった話になるので、説明が面倒臭い上に、ユーザーの理解が至らず、わからない、納得しない、などのことが起きたときに、面倒ごとを抱え込むことになりそうだ、と思ったからだろう。実際、こういった充電式電池を使うハイテク機器は、電池の劣化に対する様々な対策を持っているものだが、Appleはこういう方式を採用している、というだけのことだ。同じことは、たとえば、表には出ていないし、Appleだけでもないと予想がつくが、LTEや3G、Wi-Fiなどの電波が届きにくく、ブツブツキレる環境ではどうするか、などの場合も、同様に、各社各様の様々な「解決方法」「解決のためのポリシー」を持っているはずだ。そういうことをいちいちユーザーに予め知らせておく文書を用意する、などのことは、保険としてやっておいてもいいことではあるとは思うが、それにしても、そういう問題が一体いくつあるのか?などを考えると、それ全部に「答えを用意しておく」というのは、おそらく現実的ではない。

簡単に言えば、アマチュアが「そういう事実」を発表してしまったので、Appleは対処せざるを得ないところに追い込まれ、さらには電池交換ディスカウントもしなければならないところまで追い込まれたのだ。つまり、技術の問題としてはあまり大きな問題ではない。

ところで、スマホに使われているリチウムイオン電池は、充電と放電を繰り返すと、必ず劣化する。この目安が、だいたい1年くらい。毎日、100%に近い充放電をしていると、という条件つきだが。そして、2年目くらいでだいたい「使い物にならない」という水準になる。スマホの電池が劣化してくると、いくら充電しても100%の満充電にならなくなったり、満充電になっても、すぐに電池がなくなったりする。そのため、AppleではOSで電池の劣化を検知したら、CPUの速度を落とすことによって、iPhoneの電力消費を抑える。これをしないと、極端な場合は、電源を入れて数十分などの時間で、突然電池の電圧が急降下し、リセット状態になる、などが繰り返され、使い物にならない、ということになる。しょっちゅうリセット(リブート)を勝手に繰り返すiPhoneが使い物にならないのは、容易に想像ができるだろう。

だから、Appleのこの「措置」は正直なところ、エンジニアリング的には、まっとうなやり方の1つだ。しかし、シロウトがこれを外部からの試験で「発見」してしまったために、「大事」に発展した。

例えて言えば、自動車の部品1つをシロウトが取り出して、その強度を測ったら、必要な強度が得られていないので、これは問題だ、と発表してしまった、ということに似ているだろう。製品としてトータルな性能は事故の場合なども含め、ちゃんとバランスが取ってあり、実際の走行には問題がないのだが、部品1つでは、強度不足のものを使っても問題ない、みたいな。あるいは、自動車では欠かせない電装品のある部分の電源のコードが、規格では1Aが十分通るもの、と、指定されているのに、実際には0.8Aのコードが使われていた、とか。実際に測定してみると、ピークで0.8Aであって、その電流が普段しょっちゅう通るわけではないから、実際には問題がないにもかかわらず、規格通りではない、だから全部ダメ、みたいな、そういう感じか。システムはクルマもiPhoneもそうだが、技術者はコストなどの制約のある下で、なんとか製品全体として問題がない、というものを目指すことになるのは、ある意味当たり前のことだ。

特に、電池関係は最近非常に気を使う。なにせエネルギー密度が高い。そのため、Out of Controlになると、発火事故などが起きることもないではない。非常にまれなケースだが、それでも大事ではあるので、事故が起きると大きく報道される。

年間の利用者数に対する事故での死傷者数を見ると、飛行機は他の交通機関に比べて桁違いの安全性がある。自動車のそれは非常に多い。となると、長距離での移動手段で飛行機を使うのは合理的な判断になる。ただ、飛行機の場合は事故そのものが少ないので、いざ事故となったときのニュース性が高く、良く報道されるので、悲惨な事故の様子ばかり私たちは見ることになる。それだけのことだ。

Appleの話に戻すと、要するに、Appleの問題はAppleの問題ではなく、「問題にしたことが問題」だと、私は思う。

 


SIMフリーから考えるAndroidとiPhoneの違い

2013年から、私はSIMフリー端末+MVNOのユーザーだ。そして、昨年はまぁ、一度は、ということで、あることをきっかけに、上記の環境に加えて、docomoのiPhone7plusを使い始めた。正直なところを言えば、高い。月によって支払い金額は違うが、自分の場合、SIMフリーのほぼ10倍の通信料金がdocomo/iPhoneの場合はかかっている。

そのiPhoneの購入から半年がたった。そこで、この連休中に、早速、iPhoneをSIMフリー化して、MVNO他社のSIMも挿して使って見た。結論を言うと、「SIMフリー/MVNO使いはこのままではAndroidになる」だ。

理由はかんたんだ。Androidのスマホやタブレットであれば、MVNOのキャリアの切り替えが簡単だが、iPhoneでは煩雑だ、ということだ。

Androidでも、iPhoneでも、SIMの物理的な差し替えの手間は同じだ。ここでは差異は出ない。

しかし、設定となると話は別だ。Androidではいくつでも通信会社ごとのSIMの設定(iPhoneではプロファイルとなる)を本体に保存しておけて、SIMを変更するごとに、簡単にそのSIMでの通信が始められる。

しかし、iPhoneでは、Wi-Fiなどがつながるところで、その通信会社のSIMに適合した「プロファイル」のファイルをメーカーのサイトから探してきて、ダウンロードしてインストールしなければならない。しかも、現状のiPhone/iOSでは、ソフトウエアで複数のプロファイルのスイッチができないから、SIMを取り替える毎に、前に使っていた通信会社のプロファイルを削除し、新しいSIMの通信会社のプロファイルをダウンロードしてインストールしないといけない。

もちろん、iOSといえどもソフトウエアではあるから、SIM周りのソフトウエアの変更があれば、Androidのように複数のSIM(通信会社)の切り替えが簡単にできる、ということになるだろうが、本日現在、そういう機能の変更が加えられる、というアナウンスは聞いていない。とは言うものの、日本国内でdocomoのiPhone7plusでSIMフリー化したものでiOS10以降だと、SIMフリー化したものの、APNの自前での設定ができないが、前のバージョンだとできる、などの違いもあるようで、ややこしいことに変わりはない。

また、最近は日本人でも外国に出ることも多いと思うのだが、iPhoneのハードウエアでは、国別に2つのSIMを予め入れておいて使う、という使い方ができない。物理的に入るSIMが1つだ。Androidの様々な機種の中には、「デュアルSIM」といって、2つのSIMを予め入れておける機種があって、海外と日本を行き来する場合は、非常に便利だ。SIMの取替のときなどに、SIMを落としてなくす、ということがない。

つまり、現状ではSIMフリー/MVNOのSIMの組み合わせでは、どうしてもAndroidの端末に軍配が上がる。

 


最近のiPhoneの充電器事情

つい昨年、iPhone7Plusを使うようになったのだが、もちろん、Androidのスマホもいくつもあって、ローテーションを組んでSIMカードを入れ替えて使っている。こうすると、スマートフォンそのものを取り替えられて、非常に便利だ。問題になるのはLINEの切り替えだけで、あとはSIMを入れ替えただけでなんとかなってしまう。

それはともかく、最近のiPhone7になると、どうも充電の電源を多く食うようなのだ。iPhone7(plus)のスペックを調べて見ると、最大充電電流は書いていない。しかし、ネットのあちこちの情報(いい加減なものもあるようだが)によれば、付属の1A最大の充電器では速い充電はできず、どうやら2A以上のものが良い、ということになりそうだ。

そうなると、最新のUSB3.0の最大供給電流の1Aを超えてしまう。良く使われているUSB2.0だと、最大供給電流が0.5Aまでだから、こちらではスマホの充電でも明らかに足りない。

結局、現代の最新のスマホでは、iPhone7を含めて、充電器には2A以上のものを用意する必要があるんじゃないか?ということになる。「付属の純正品だからOK」では済まない時代になったのかもしれない。

 


寒いときのiPhoneの動作保証はされているか?

フィンランド・ヨエンスの上空で東京から来るフィンエアーの飛行機が進路を変え、ヘルシンキに向かう。手前は「木造のビル」。

この前の夏は、都心で39度というとんでもない暑さで、ぼくらは熱風の中で暮らしていた。そして、猛暑の中ではiPhoneの動作は保証されていない、という記事を書いた。それがこの1月になると、一転してこの寒さ。最低気温がマイナスで、最高気温が10度になっていない。この外気温の中だと、iPhoneは動作保証されているのだろうか?

私が使っているiPhone7plusの仕様のページを見てみると、動作保証温度は「0度~35度」である。これは「結露しないこと」という条件付きだが、防水仕様となった7では、内部で結露することはまず考えられない、とは言うものの、急激に暑いところから寒いところに持っていく、などで露が付く可能性もあるだろうから、そういう使い方はしてはいけない。それにしても、動作保証温度の最低は0度である、とは書いてある。0度よりも低い温度の中で動かして、動かなくなっても保証外です、ということだ。ということは、夏の暑いときと同様、北極圏なんかではダメである、と考えるのが良い。

以前、フィンランドに行ったことがある。首都のヘルシンキでは、冬場の温度が、地球温暖化で0度くらい、と言っていて「今年は暖かい」とか言っていた。ここなら、iPhoneはセーフかもしれない。しかし、私が行ったヘルシンキよりさらに北にあるヨエンス(Joensuu)では、冬場は街中の真っ昼間でもマイナス20度。さすがに、こういうところでiPhoneを落としたくはないなぁ、カバンの中に入れて置きたいなぁ、と思う。こういうところでは、地下の駐車場にクルマを置くとき、うっかりペットボトルの水を忘れて外に出ようものなら、30分もするとカチンコチンにペットボトルが凍るそうだ。iPhoneが凍るとどうなるか知らないが、やってみたくはない。

実際、一眼レフのカメラを持っていったのだが、普段はカバンに入れておいて、いざ撮影のときだけカメラを取り出して撮影して、またさっとカバンに入れる、という撮り方しかできなかった。

スマホの動作温度。低いほうも、東京でも気をつけることが必要になってきたようだ。

 


iPhoneは日本で作っているわけではないのだが。。。

Rainbow20160819-2こんな記事があったので、読んだのだが「まだ、製造業に携わっていない人の感覚ってこんなもんなのかなぁ?」なんて思ったりしたのです。というのは、日本の部品メーカーがiPhoneはじめ、多くのスマホとかタブレット、PCの部品を作っている、というのは、昔から非常に良く知られた話だと言う以上に、日本以外の国からも部品なんて調達しているものなんですよね。で、iPhoneの場合はその多くが中国の工場で最終組み立てをする、というわけですね。最終の組み立ては非常に細かい作業があって、どうしても人間の手でやらなければならないので、人件費が安い中国のメーカーに頼んで作ることが多いんですよ。

つまり、iPhoneは規格と設計は米国でやるんだけれども、部品の調達はどこの国からもやる。日本はその一部に過ぎない、ってことです。また、日本で作られたものだけが品質が良い、ってこともありません。部品メーカーはかなり買い叩かれるので、利益率は非常に低い。某所である部品についてお聞きしたところでは、iPhoneなどの部品の利益率は数%くらい。で、iPhoneを売った利益の大きなところは、やはり製品を企画し設計したApple社が持っていくんですよ。

部品の調達だけじゃなく、表面の超硬ガラスの縁のところの丸い加工をする工作機械とかって、これがまた、精密さを要求される高価な工作機械で、これも日本製が主流。そのガラスは米国コーニング社の「ゴリラガラス」が使われている、ってのは有名な話。さらに、できあがった製品を箱詰めして出荷するまで置いておく倉庫はたいていはコンピュータ制御の「自動倉庫」なんだが、これも市場シェアの大きな部分を日本製品が占めているんだね。でも、製品の機能のコアとなるハードウエア、半導体は日本製ってことはもう今の時代はなくて、現在は台湾のTSMCとか韓国サムソンとかで作るわけです。こういう部品の調達とか製造とかって、政治はまず関係しない。あくまで、お金。安くて品質が求めているもの以上であれば、どこの国のどのメーカーの製品でもさっさと調達して中国に運んで、中国の工場で作るんですよ。こういうのを「国際サプライチェーン」と言って、今の製造業では当たり前のことなんだね。

韓国サムソンのPCも、シャープの買収で話題になった台湾が本社の鴻海精密工業の中国工場で作るわけです。実は製造業の世界では、鴻海とサムソンは競合しているライバルどうし、ってこともあるんだが、それぞれの事情が合えば、こうやって簡単に手をつなぐ。これは日本のメーカーでも同じなんだよね。ちなみに、鴻海の中国工場で働く人達は100万人以上いるらしい。鴻海は世界最大の製造業で、その一部ではiPhoneも作っているしね。国際サプライチェーンの中で製造業者が生き残る、ってのはすごく大変なんですよ。

だから、今の時代は「この製品はどこの国製」ってのは、ほとんど意味がない。「iPhoneの部品の重要なものは日本で作ってるんだって。日本の技術はすごいなー」というのは、まあ、素人ならそうやって喜んでいればいいんであって、実情は安くて品質がいいのであれば、日本の企業のものでなくてもどこでもいい、ってことです。それにスマホの製品としてのライフサイクルはせいぜい4年。4年持てばいいわけで、であれば、なにも最高品質のものでなくてもいいわけです。一定以上の品質で4年持てばいい。その中でできるだけ安いものをブランド・メーカーは探すわけです。

普通の消費者の素人はこういう製造業の裏側を知らないから、Appleというと米国製だと思ってるけど、あれは中国製がほとんどだし、サムソンのスマホもSONYのスマホも全部今は中国製です。iPhoneの製造ラインの隣で、Xperia作ってたりします。これは製造業であれば、なにもiPhoneではなくても、服とか食べ物とかでもみんなそうなんですよね。今さら、知らないにもほどがあるよなぁ、とこの記事を読んで思うのが、25年以上、製造業でITの仕事をしてきた僕なんかが言うことなんだけどね。

 


猛暑の中ではiPhoneは使ってはいけない?

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The Enoshima Sunset

東京は猛暑だ。今日の昼間、新橋駅のところの街頭の温度計は39度C。人間の体温より高く、人によっては、命の危険さえある気温だ。

ところで、この猛暑の中でスマートフォンは大丈夫なのか?まずは各社のスペックを見てみよう。日本で一番売れているスマートフォン、AppleのiPhoneの最新型である「iPhone SE」のスペックを見ると、「動作時環境温度:0°〜35°C 保管時(非動作時)温度:-20°〜45°C」と出ている。つまり、iPhoneSEは39度という外気温の中では、動作は保証されていない。壊れても保証外です、ということだ。

反対に、いま日本で売られている一般向けのスマートフォンで一番耐環境性に優れていると思われる「KYOCERA」の「TORQUE」を見てみよう。こちらは「耐環境性」をしっかりうたっているだけあって、非常に慎重な書き方になっている。スペックはこちらのページにある。この能書きによれば、本機は「MIL-STD-810G Method 516.7:Shock-Procedure IV」に準拠している、とあり、その表の下に、その説明が書いてある。温度の部分を引用すると「High Temperature(高温動作/高温保管)動作環境:50℃で連続3時間、保管環境:60℃で連続4時間の高温耐久試験、Low Temperature(低温動作/低温保管)動作環境:-21℃で連続3時間、保管環境:-30℃で連続4時間の低温耐久試験、」と書いてあり、最後に「本製品の有する性能は試験環境下での確認であり、実際の使用時全ての状況での動作を保証するものではありません。また、無破損・無故障を保証するものではありません。」とある。つまり「保証はしないが、50度Cで連続3時間は大丈夫だったよ」ということである。

つまり結論から言えば、外気温39度Cという環境下では、AppleのiPhoneは動作保証されていないが、KYOCERAのTORQUEは「3時間以上は動くと思うよ」ということになる。

スマートフォンだけでなく、タブレット、PCなども、だいたい動作保証をしている周囲の気温は35度Cまで、というものが多いようだ。ただ、最高保存温度以下ではあるから、電源を切って置いておくぶんには、保証される、ということになる。

私達のみならず、メーカーでも「最高動作保証温度」は、あまり重要視されていないが、最近の東京の35度をらくらく超える猛暑下では、そろそろちゃんと温度のことを考えなければならない。

 


iPhoneで日本はまた「ガラパゴス」になる

Cluster Amalilis

Cluster Amalilis

ついこの前にiPhoneの新機種が1年ぶりに発売になった。私にして見れば、1年という長い期間を経たにもかかわらず、新しいところはほとんどなにもなく、800MHzのLTEが加わったとか、iOSのバージョンが7になって随分Look & Feelが変わったとか、根本的なところはあまりたいしたアップグレードではないので、昨年iPhone5を買った友人のほとんども、「今のままでいいや」という人も多い。

「日本では」iPhoneの記事ばかり。でも良く読むとどの記事も「新しいiPhoneすごいよ!」の記事なのに、中身は「iPhone5とあまり変わらないんだけどね」みたいな記事ばかりだ。それこそ記事でどこが変わったのかを教えてもらわないと、なにが変わったのかさえわからない、というと言い過ぎかも知れないが、だいたいそんな感じの記事ばかりだ。

世界の大きな流れを見ると、現在Androidのスマートフォンがだいたい8割を占め、iPhoneのiOSは後の2割の中に入っているにすぎない。加えて、各アナリストの予想でも、この比率はさらにAndroidに有利に働くだろう、という。Appleの株価も、「将来性の無さ」から、かなり売られた。少々戻してきた感じだが、かつての勢いはない。

例えば原発の問題1つとっても、外国での報道と日本での報道はかなり違う。日本の国内で日本のテレビと新聞を見ている限りにおいては、日本の情報しか入らないが、外国の報道や様子はかなりの危機感がある。

原発事故報道ほどではないにしても、このiPhoneの話題もネットの話題をさらったものの、やはり一時期で終わりそうな気配がある。Appleに期待されていた「革新的な」ものがこの1年、ほとんどなにもなかった、という事実があるからだ。

しかし、世界、特に中国13億の人口のパワーはすごい。いま、話題となっているスマートフォン専業の企業、中国のXiomiはたった2年で数百万台のスマートフォンを売って短いあいだに大企業の仲間入りをした。日本にもそろそろ入ってくるようだが、安価な上、性能は現在の最高のものを追求していて、使い勝手も見劣りするどころか素晴らしい出来となっている。それだけではなく、こういった「Android勢」が世界では非常に多くなっており、iPhoneのシェアをどんどん下げている。Appleにしてみたら、脅威以外の何者でもない。

そのため、Apple側になんらかの妥協があって、DoCoMoもiPhoneを扱う条件が整ってきた、というのが、DoCoMoがiPhoneを扱うことになった「状況の変化」だったのだろう、と想像できる。

日本ではなんだかiPhoneがまだ多いが、これも時間の問題ではないか、と囁かれている。別の言い方をすると、日本はiPhoneが売れれば売れるほどまた「ガラパゴス地獄」に落ちていく、ということも考えられないわけではない、ということだ。

このドッグイヤーと言われるITの世界でほぼ1年、イノベーションと技術で足踏みをしたAppleは日本とともにまたガラパゴスの仲間入りをするのかもしれない。