電話は使うな。メッセンジャーアプリを使え。

【IP電話ばかりになった】
このところ、電話は国内での電話番号を持っているIP電話を使っている。なによりもIP電話の電話料金は格段に安い。加えて、IP電話は海外でインターネットの接続があれば使える。端末も、PC、スマートフォン、タブレットなどで同時に使え、電話番号も1つになるので、もう今までの電話には戻れない。実際に使って見るとわかるが、音質も申し分ないうえ、パケットの計数もそんなに多くない。だから、私にとって困るのは、これまでの携帯電話の電話がいい、と言い張って譲らない「古い人」ばかりだ。

【しかも電話は使わなくなった】
それ以前の話として、最近は、音声の電話をあまり使わなくなった。かつての音声の電話のように頻繁に使うのは、FacebookメッセンジャーやLINEなどのメッセンジャーアプリである。PCでも同じIDで使えるうえ、通信料金もかなり安く、Eメールのように相手の時間を拘束せずにいつでも意思を伝えることができるから、電話のような煩わしさがない。さらに、アプリを選べば秘匿性も確保される。まさに電話の代わりである。しかも、IP電話(テレビ電話も含めて)の機能も付属していることが普通で、IP接続がある限りにおいては、電話料金も通信料金も無料だ。

【IPでの通信が普通になる】
とは言うものの、韓国をはじめ、諸外国ではまだまだスマートフォンといえども2G/3Gの携帯電話網を直に使う。メッセンジャーといえばIPではなく、携帯網を使ったSMSが主流。メッセンジャーアプリでも、SMSでの認証を必要とする。IP通信だけでユーザー認証をするアプリはまだまだ普及しているとは言えない。「使う人」と「スマートフォン」が、携帯電話の時代のようにがっちりとつながっている。これは不便だし、私のように、SIMカードを複数のスマートフォンで毎日取り替えて使っていると、さらに不便だ。思想として「電話番号=個人識別番号」と思い込んでいるんだな。どう考えてもこれは違うだろうし、これからはそういう時代でなくなることは確実だ。

【主流はIP Onlyになる】
とは言うものの、SMSや音声の認証を必要とする、携帯網を使ったアプリケーションはどんどん減っている。これから増えていくことはない。ある意味先進国である米国や日本ではIP網がかつての電話網のような広域の社会インフラを形成していて、SMSを使う機会はさらに減っている。

【それにつけてもSMSで連絡してくる人はいまだに多い】
それにつけても、日本でもまだ「携帯網(2G/3G)のほうが確実につながって安心」と思っている「古い人」は多い。緊急の連絡がSMSで入ってくるとか、電話で入ってくる、なんてのもけっこうある。しかし、それをするのは「古い人」だけであって、「新しい人」は、みなLINEとかFacebookメッセンジャーを使うし、秘匿性の高いものが必要なときは、他のIPを使ったメッセンジャーアプリを使う。先日など「三田さん、普通の携帯の番号使わないんですか?」という方がいたので、仕方なく新しいスマホを買わざるを得なかったが、多大な出費を強いられ、いい迷惑である。「普通の電話」、せいぜいが「普通のSMS」が個人メッセージの主流である時代は終わりを告げようとしている。しかし、それがわかっていないんだな。そう言う人は。

【困っているのはLINEとカカオトーク】
通信はIPでも、アカウントの認証は携帯網を使っているアプリといえば「LINE」「カカオトーク」が有名だ。これは携帯電話本体と電話番号、そしてその所有者が強固に紐付いていた古の縄文時代(ほど古くはないと思うが、記憶の彼方にいっちゃうくらい古い)の名残である。認証も通信も、両方IPのみで行うアプリが主流になってきている現在、やはりこの古色蒼然としたところはなんとか変更をするべきだろう。

すべての通信はIP化する。いや、いやでもしていかざるをえない。

 


「デバイス独立」な個人通信の普及

最近は「デバイス独立(Device Independent)」な個人同士の通信が普及してきた。要するに、LINEとかFacebookメッセンジャーのことだが、最近は電話もそうなってきていて、私も「IP電話」を非常に良く使っている。デバイス独立の個人間通信の良いところは、それが電話機であろうがPCであろうが、同じ電話やメッセージを受けたり送ったりできる、という利便性にある。LINEはこの「デバイス独立」の流れから多少離れていて、スマホを取りかえるときは、そのデバイスの持つ(あるいは関連付けられる)電話番号に紐付けをしないと使えないようになっている。LINEの違和感は、この「デバイス独立」を守っていない、というところにある。根本的にネット時代の個人メディアとして、問題があるのだ。

デバイス独立は、これからの通信の流れであることは言うまでもないが、デジタル時代によくあった通信方式であることは論を待たない。思えば、スマートフォンやタブレット、携帯電話で使っている「SIMカード」も、本来はデバイス独立のための方式だったが、それが通信キャリアに骨抜きにされてしまい、前近代的なメディアとしての電話しか日本では普及なかった。しかし、今日現在、多くの人がFacebook messengerやLINEで私のところに電話をかけてくるようになった。時代は変わったのだ。

この「デバイス独立」という通信の思想を持つか持たないかで、これからの現代デジタル通信の普及の度合いが違ってくるだろう。いつまでも世の中は同じではないのだ。

 


LINEだけが残った

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2013年末にぼくのモバイルはすべて「SIMフリー」「MVNO」にして三大キャリアのくびきから開放された。この2年間は全く問題なくSIMフリーでいけているうえ、数台のスマホを毎日とっかえひっかえし、毎月の通信代金は2千円前後となった。

そこまではいいのだが、最後に残った厄介な問題が「LINE」である。LINEはMVNOで毎日スマホを取り替える、なんてことはまるで考えていないから、SIMを入れ替えたら新しい端末にLINEの様々な情報を引き継ぐ操作をわざわざしなければならない。FacebookもtwitterもGoogleもMicrosoftもみんな解決済みの問題である。LINEだけがそれができていない。複数端末の利用を前提とした認証システムがあるのに、なにが悲しくて、端末ごとのSMS認証なんかしなくちゃならんのか?って感じだ。

今日は昨日使っていた端末からまた違う端末を使ったのだが、家を出るときに、昨日使った端末での「LINE端末ロック設定解除」をして出るのを忘れたし、昨日使っていたその端末を持って出なかったので、外でLINEを今日使う新しい端末に移すことができなかった。しかも、今日使った端末は一昨日使っていた端末だから、そのときのLINEがなぜかまだ使えるみたいな画面で残っている、というややこしい状況になっていた。結果として、今日の端末ではLINEは動くし、「友達」の表示もできているのだが、LINEの認証が終わっていないので、LINEの設定のアカウントが見られなかったり、当然メッセージのやりとりもできなかったり、という中途半端な状況だったのですね。

あくまでぼくが想像すると、だが、LINEのシステムは中身はスパゲッティのようで、もうなにがなんだかわかっている人がいないのだろう、と思うけど、それは他人のことだ。どうしようもないなぁ、という感じで、今日一日、LINEを使うのはあきらめた。こんなものをよく商業システムとして使っているなぁ、中の人でこういう仕事をするところは、早くやめたほうがいい、って思うんだけど。地獄を見るのは作っている本人だからね。

いや、LINEに限らず、結構公的なシステムでも、「プログラムの改変ができない」というところが残っているものってけっこうある、というのは、最近よく中の人に聞く。「それ、一度トラブルになったら大変なことになる」っていうシステムが実はたくさん動いている。