SIMフリーから考えるAndroidとiPhoneの違い

2013年から、私はSIMフリー端末+MVNOのユーザーだ。そして、昨年はまぁ、一度は、ということで、あることをきっかけに、上記の環境に加えて、docomoのiPhone7plusを使い始めた。正直なところを言えば、高い。月によって支払い金額は違うが、自分の場合、SIMフリーのほぼ10倍の通信料金がdocomo/iPhoneの場合はかかっている。

そのiPhoneの購入から半年がたった。そこで、この連休中に、早速、iPhoneをSIMフリー化して、MVNO他社のSIMも挿して使って見た。結論を言うと、「SIMフリー/MVNO使いはこのままではAndroidになる」だ。

理由はかんたんだ。Androidのスマホやタブレットであれば、MVNOのキャリアの切り替えが簡単だが、iPhoneでは煩雑だ、ということだ。

Androidでも、iPhoneでも、SIMの物理的な差し替えの手間は同じだ。ここでは差異は出ない。

しかし、設定となると話は別だ。Androidではいくつでも通信会社ごとのSIMの設定(iPhoneではプロファイルとなる)を本体に保存しておけて、SIMを変更するごとに、簡単にそのSIMでの通信が始められる。

しかし、iPhoneでは、Wi-Fiなどがつながるところで、その通信会社のSIMに適合した「プロファイル」のファイルをメーカーのサイトから探してきて、ダウンロードしてインストールしなければならない。しかも、現状のiPhone/iOSでは、ソフトウエアで複数のプロファイルのスイッチができないから、SIMを取り替える毎に、前に使っていた通信会社のプロファイルを削除し、新しいSIMの通信会社のプロファイルをダウンロードしてインストールしないといけない。

もちろん、iOSといえどもソフトウエアではあるから、SIM周りのソフトウエアの変更があれば、Androidのように複数のSIM(通信会社)の切り替えが簡単にできる、ということになるだろうが、本日現在、そういう機能の変更が加えられる、というアナウンスは聞いていない。とは言うものの、日本国内でdocomoのiPhone7plusでSIMフリー化したものでiOS10以降だと、SIMフリー化したものの、APNの自前での設定ができないが、前のバージョンだとできる、などの違いもあるようで、ややこしいことに変わりはない。

また、最近は日本人でも外国に出ることも多いと思うのだが、iPhoneのハードウエアでは、国別に2つのSIMを予め入れておいて使う、という使い方ができない。物理的に入るSIMが1つだ。Androidの様々な機種の中には、「デュアルSIM」といって、2つのSIMを予め入れておける機種があって、海外と日本を行き来する場合は、非常に便利だ。SIMの取替のときなどに、SIMを落としてなくす、ということがない。

つまり、現状ではSIMフリー/MVNOのSIMの組み合わせでは、どうしてもAndroidの端末に軍配が上がる。

 


SIMフリースマホ/MVNO-SIMで初期投資2万5千円+月額2千円が標準か

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ここ1年くらいで、SIMフリーのスマートフォンが非常に増えてきている。しかも、安い。加えて、そのSIMフリー端末に挿して通信を行う「MVNOのSIM」による毎月の通信料金は、通話も含めて、だいたい2千円、というのが、現在の相場のようだ。

たとえば、以前からPCで日本市場に参入していた台湾のASUSの最新のスマートフォンは、新品の価格で2万円を切る。消費税を含めて、だいたい2万円ちょっとだ。初期投資としては、このスマートフォン本体に加え、後述の「MVNOのSIMの初期料金」が高くて3千円ほどかかる。機種を選べば、合計で、税込み2万5千円以内で初期投資はできる

さらに、毎月の通信・通話料金のMVNOのSIMは、LINEなどの利用を考えて通話はついていなくても、SMSつきのもので、だいたい毎月千円前後。それに、IP電話の毎月の基本料金と通話料金をあわせて、毎月の通話・通信料金はだいたい2千円以内、という場合が多いだろう。

外回りの仕事が多くて、電話をかける機会が多い人でも、毎月4千円にもならないくらいの毎月の支払いで済むはずだ。

しかもIP電話なら、インターネットが接続されていれば、世界中で日本の電話への電話が、日本国内にいるのと同じ通話料金でつながる。

時代は1年もすると変わっている。日本人のスマートフォンへの考え方も、変わっていく。

 


市場最低のモバイルを目指せ!

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現在の市場最低の支払いで済ませるモバイル。以下のリンクでできる。
今日、「安いのが売り物」の新興勢力のモバイルのお店でいろいろ聞いてきたんだが、全然安くならない。やはり、自分でMVNOのSIMを買って、本体は自分で揃えて、それで使うのがいいみたいだ。

以下に、当BLOGで取り上げた「格安SIM」「格安スマホ」のトピックのリンクを挙げます。

●概要:どれくらい安くなるのか?:
●実際使ってみてどうなのか?:
MVNO/格安SIM導入マニュアル:
●最初のハードル・スマートフォン選び:
●格安SIM/MVNOのデメリット:
●格安SIM/MVNOではLINEはどうなるか:
●そもそも「SIM」ってなんなのさ?
http://www.mita.pw/?p=1498
●格安SIM/格安スマホの組みわせは経済的な利益だけではない:


SIMフリーのスマートフォンは毎日、毎時間でも取り替えられるから、スマートフォンをいくつか持っていると瞬時に「着替える」ことができる。気分に応じて、用途に応じて。

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SIMフリーのスマートフォンとMVNOのSIMの組み合わせはたしかに毎月の支払いを安くすることができて、非常に有用だ。私の場合は、毎月最低でも7千円かかっていたスマートフォンの通話と通信料の合計が2千円ほどになった。しかし、SIMフリーのスマートフォンは「ファッション」として考えても、非常にいい結果が得られると思う。なぜならば、SIMカードを入れ替えるだけで、使っているスマートフォンを切り替えることができるから、自分の気に入ったスマートフォンをいくつも持っていれば、必要なときに、スマートフォンの本体をすぐに取り替えることができるからだ。

いま、MVNO業者のスマートフォン用のSIMは非常に安くなってきていて、安さはそのままにその回線の「質」を問う段階になった。言い換えれば、MVNO業者のSIMの売り口上として「安さ」は当たり前になり、新しい「提案」が必要な時期に入った。

いま、秋葉原をめぐると、なんと、1万円前後から、MVNOのSIMをさして「使える」スマートフォンやタブレットがたくさん売られている。中古もあれば新品もある。高いものでは10万円を超えるものもあるが、基本的な機能のものでよければ1万円を切るものも、新品で見つけることができる。加えて、タブレットも同じくらいの価格でたくさん売っている。

結局、MVNO業者のSIMを買って、各種のスマートフォンを毎日SIMを入れ替えてとっかえひっかえ使う、という使い方が現実的になってきた。今までのように同じスマートフォンの外装の色をパネルで取り替えるだけ、というのとは違い、さまざまな利用スタイルのバリエーションを楽しむことができる。「きせかえ」ではなく、本体そのものを取り替えられるので、色だけではなく、使い方も画面の大きさも違うスマートフォンを毎時間でも取り替えて、利用シーンに応じて取り替えて使うことができる。

つまり、MVNOのSIMと格安スマートフォンは「安い」だけではなく、TPOに応じた「使い分け」ができるわけだ。これはSIMを取り替えて回線契約を本体と切り離したからできることだ。これまでも、SBやdocomoのスマートフォンや携帯は、同じキャリアのスマートフォンやタブレットに限れば、その中でSIMカードを入れ替えて本体を取り替えることができたが、現在のMVNOの業者のSIMにすることによって、他の会社のものでもそれができるようになったのだ。

私の場合は、雨の日には防水のスマートフォン。雨ではない日であれば、画面が大きくて見やすい5インチのスマートフォン。中華圏からのお客様との話には、ちょっと派手な金色のスマートフォン。遊びに出る週末は荷物を減らしたいから、画面は小さくても機能十分なスマートフォン、プレゼンをすることがある場合は、タブレット。PCを持ち歩く必要があるときは、PCにモバイルルータ。などなど、SIMをそのシチュエーションによって入れ替えて使っている。これはMVNOのSIMと格安のスマートフォンだからできる技だ。

何度も書いているが、本体をこうやって取り替えまくる毎日なのだが、そうなると困るのはLINEの入れ替えだ。これは機種変更をした時と同じ手続きをしなければならない。LINEは同時に1つの端末でしか使えないからだが、こういう困ったちゃんはLINEだけで、他のメジャーなアプリはそういうことはないので、複数のスマートフォンやタブレットにインストールしておけば、SIMを入れ替えるだけでどれも同時に使える。

とにかく、SIMフリーは今後は「ファッション」としての面も大きく強調されて然るべきだろう、と、私は個人的に思っている。

 


「必要のないときはSIMを外しておいてください」との回答が来た。

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MVNOのLTEが使えるSIMで、「格安スマートフォン」を使って「格安回線」を使っているのだが、何ヶ月か前まではSIMを入れっぱなしにして夜は寝ていた。しかし、自宅ではWi-Fiが使えるから、自宅では基本的にWi-Fi接続で使っている。しかし、ある朝、ふとSIMのMVNO経由でのトラフィックを見ると、なんと5MB以上もLTE/3G通信が使われている。おかしいな、と思って、MVNO業者に電話で聞いてみた。しかし「なにが起きているのか?」という理由は教えてもらえなかった。おそらく、接続の確認などのために、深夜、Wi-Fiがなんらかの裏アプリで勝手に切られ、LTE/3Gの通信をするようになっているんだろう。「どうしたらいいでしょう?」と聞けば、「夜、寝るときとか、必要ないときはSIMを外しておいてください」とのこと。理由はともかく、僕の場合は毎日数台のスマートフォンをあれこれ使い分けているわけだから、家に帰ったら、SIMカードは外しておくことにして、家ではWi-Fiのみでの通信しかできないようにしておいた。

しかし、深夜、なにが起きているのだろう?一度、Sniffer入れて調べてみよう。

 


「格安SIM(MVNO)」の基礎知識

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いろいろな方に、「格安SIMっていいですよ。なにせ毎月のスマホの通信料金が7千円かかっていたのが、2千円になりました」ということをお話すると、「それはいい!是非!」って話になるのだが、そもそも「SIM」ってなんですか?という話になることが多い。そこで、現在のスマホ(や携帯電話)のSIMとはなにか、ということを書いて見よう。

●SIMは「契約の証明書」:
まず、現代のスマホでは、データ通信が行われている。スマホと基地局のあいだ、基地局とdocomo/au/SoftBankなどの中央の交換機のあいだ、ともにだ。そのとき、不正な電波で割り込むことができないようにしなければならないし、また、課金を各スマホの所有者ごとに認識しないといけない。そこで、スマホの中には、通常は「SIMカード」という契約情報がICに書き込まれた、小さなICカードを入れてあり、この情報を読んで、スマホと基地局-中央の交換機の通信が行われて、そのスマホが通信ができるようになっている。つまり「SIMカード」に契約が書かれている。docomoやSoftBankでは、新機種を買ったときや他人の使っていた中古のスマホを買ったとき、今まで自分が使っていたスマホからSIMカードを抜き取って、新しいスマホに抜き取ったSIMカードを入れると、それまでの古いスマホから新しいスマホに契約が移るので、問題なく新しいスマホで電話やデータ通信ができるようになる。

●SIMを入れ替えると3種類の通信ができる:
このSIMに書かれている契約情報を元に、スマホを使うと、電話回線経由で「(1)電話」「(2)SMS(ショートメッセージ)」「(3)データ通信」ができるようになる。(3)のデータ通信は、Webを見たり、Facebookやtwitterをやったり、LINEをやっったりするのに使われる。(1)は音声の電話なので、説明の必要はないだろう。わかりにくいのは(2)だ。これは、音声の電話の回線を使って、短いメッセージのやり取りをするためのデータ通信だ。つまり、SMSとは「Short Message Service」の略だ。つまり、SIMに書かれている契約情報は、この3つの通信が対象になっている。実は(2)のSMSは余り使われることはないが、LINEなどの「認証」で使われることがあり、特にLINEを使っている人には必須である。

●だから、SIMとWi-Fiは関係ない:
よく聞かれるのは「Wi-Fi(無線LAN)はSIMと関係ないのですか?」という質問だ。簡単に答えをいえば、「関係ない」ということになる。Wi-Fiでの通信は、SIMで通信をするときの「(3)データ通信」のみを、家庭や会社で使われているWi-Fi(無線LAN)で行うものだ。もちろん、最近よく使われるようになった「公衆無線LAN」も同じだ。しかし、スマホでの通信はFacebookやtwitter、LINEなど、データ通信の比重が非常に重い。だから、(3)データ通信のみ、だけでも、普通は十分、ということになる。また、YouTubeなどのビデオもほとんど(3)データ通信を使う。ということは、スマホの通信料金のほとんどはデータ通信料金なので、Wi-Fi(無線LAN)にスマホが接続されているときは、データが携帯電話会社の交換機を通らないので、いくらデータを使っても、毎月のデータ通信料金はかからない、ということになる。もちろん、普通であれば、家や会社のオフィスにいるだけではなく、外出したり通勤したりするわけだから、そのときは家庭やオフィスのWi-Fiは接続できないから、データ通信はSIMで契約した携帯電話会社の通信に頼ることにならざるをえない。逆に言えば、SIMに書かれた契約が関係するのは、Wi-Fiが使えないとき、ということになる。

●ビデオをたくさん見るのであれば:
YouTubeなどのビデオはデータ通信の量がすごく多い。だから、ビデオを見るとき、携帯電話会社の通信を使うと、通信料金が膨大にかかる。しかし、家庭やオフィスのWi-Fiを使うと、携帯電話会社の通信料金は一切かからないで、見放題になる。だから、オフィスや家では、そこにあるWi-Fiに必ず接続して、Facebookとかtwitter、メールなどをするほうが、通信料金が安くなる。